介護報酬の改定がありましたね。
中身をいろいろ見ているとやっぱり引っかかることが…
物価の下降にあわせ、基本報酬の0.8%をマイナス改定すること…「物価が下降した」ことで国民の生活が楽になったと国は言っているのだろうか、、、就職難、ガソリンの超高騰、消費税アップ、、、実際の生活は苦しいんですよ?(~_~;)
というところは10000000000歩譲って触れないとして。。。
一番引っかかること!!前々からずーーーっと思ってたし、道議員の方とお話しする機会があったときにその方ともお話しさせてもらったこともあるのですが、、、
「地域区分については、これまで準拠していた国家公務員の調整手当が地域
手当へと完全移行したことや、これを受けた診療報酬や介護報酬における対
応の動向を踏まえ、新たに国家公務員の地域手当の地域区分(7区分)を採
用する」
これこれ($・・)/~~~
国家公務員の地域手当が高い所に介護報酬を多めに出す。低い所には介護報酬を少しカットして出す。(「プラマイゼロ」と言っているが基本報酬が下がっているため実質はカットなんですね(@_@;))
ざっくり言うとこういうこと。
「国家公務員の地域手当に合わせて介護報酬をアップ、ダウンさせる」
その根拠って何だろう…
「国家公務員も大変なように、福祉業界の人も‘同じように’大変」
ってことですか?
…国家公務員が、脊椎を損傷して少しの振動もつらい様な方を車に乗せ、ぼこぼこの田舎道を走るだろうか?ガッタガタの雪道を走ることがあるだろうか??
…国家公務員が、高齢者の方の家を訪問し、雪に埋もれたドアを開けるため本来のサービスではない雪かき(これもいかがのものかと思うが(~_~;))をして汗を流すことがあるだろうか。。。
…国家公務員が、雪道にはまった送迎車を救出しに走ることがあるだろうか???
…国家公務員は、田舎のために社会資源が少なく、「新しい社会資源を作り出さなきゃ…」とか「ケアマネ事業所はこの街にウチしかないからウチだけで何とか考えなきゃ…一人ケアマネやめたぞ!どうする?この街にケアマネ持ってる人いないぞ…」などなど、悩むことがあるだろうか??
「雪国加算」。マジ必要(笑)!!
報酬単価がどうとか、財源がどうとか、めちゃくちゃ難しい課題なんだと思う。でも、その報酬を改定するうえで考えなきゃいけないこと。
たくさんあるだろうけど、大切なのは、
利用者の生活が、より良いものになること。
利用者の生活の幅が広がること。
利用者が、「楽しい」と感じれる時間が少しでも増えること。
これ以外の何でもないと思う。
サービスを利用する人の≪人生の質~Quality Of Human Life~≫が向上しないと意味がない。と自分は思う。
具体的に言うと…
札幌に関しては少し緩和されたけど、移動支援の、通学利用。「今回の改定で、家族のレスパイトを!家族を支えます!」て言ってるやん(@_@)
そして移動支援の通勤利用。職場にさえ行ければ仕事ができる障がい者はいっぱいいる。
札幌市はギャンブルに移動支援は使えない。 普段働いて、自分で稼いだ金で週に一度競馬に行く楽しみを持つこともできない。法の名のもとに人一人ひとりの人生、生活を縛る必要はないって思う。。。
現実、すべてを一気に変えてしまうことなんてできないけど、報酬改定や、法を考えるうえで「それが、人一人ひとりの人生を左右してしまう」ことを忘れないで欲しいって思う。
人生、一回しかないんですよ。その人の‘今’は今しかない。すべてのサービス提供者がそれをしっかり心に落とし込んで働いていければな、って思う。
ご意見、ご指摘いただければ幸いです($・・)/~~~