許すってどういうこと？

先日、

「許す」ってのが

よくわからないんです。

「許す」って、

どうすればいいのかな？って

「許し方」が

わからないんです。

という質問をされました。

許す。

うん、わたしも

さっぱりわかりませんでした。

わたしね、

許せない人だったんですよ。

許す、ってことが

よくわからなかったんですね。

ひらくです。

たとえば、小さい頃。

妹とケンカして、

許してあげなさい、と言われて、

しぶしぶケンカをやめて

「許した」ように振る舞っても、

そもそも許してないし、

なんで自分が

許さないといけないのかも

よくわからない。

ということがよくありました。

許す、って

どういうことがわからなくて、

もやもや。

苦しいですよー（笑。

許す、がそもそも

わからないから、

何をどうやって

「許せ」ばいいのかわからない！

誰も教えてくれないし。

というわけで、

「許すってどういうこと？」と

疑問を持ってしまった

小さいわたしは

何かにつけて、

「許すこと」と向き合わなくては

なりませんでした。

（主にケンカで笑）

さて、

許すことが

よくわからないわたしでしたが

「許せない」は

上手にできたんですね。

許せないことを溜め込んで、

ずっとふつふつとした

怒りを抱えていました。

表向きはにこにこ、

裏はどろどろ。

自分は悪くない、

わたしがこんななのは

○○のせいだ。

と誰かや何かのせいにしては

自分を正当化していました。

自分は被害者だと

思い込んでいました。

で、

許す、ということ。

「許す」ってこういうことなんだ、

と知ったのは、

実は30代になってからです。

『許すということは、

自分がそのことについて

考えるのをやめること。』

という言葉が

何かの本に書いてあったんです。

それはぽーんと投げ込まれた

浄化装置みたいなものでした。

え？許すって

それだけのことなの？？？

その言葉はものすごい衝撃を

わたしに与えました。

そして気づきました。

わたしは許せない

あれやこれやを

いつも握りしめて、

ことあるごとに

手の中のそれを見ては、

自分が上手くいかない言い訳を

それのせいにしたり、

自己憐憫にひたって、

自分の時間を

無駄に使ってきたことに。

そして、

それは相手のせいでも

相手の問題でもなく、

単に自分がそれを

問題にしてただけだった、

ということに。

あ、許すって、

ただ、それについて

考えることをやめるだけでいいんだ。

とわかった瞬間、

どさっと荷物を下ろすように、

今まで許せなかったことが

ほとんど許せてしまいました。

それでも

いくつか残っていたけれど、

それについて

考えることをやめられない

自分を許そう、

いつかほどける日がくるから

それを待っていよう。

と思ったら、

からだの力が抜けて

目の前が明るくなりました。

その気づきがあった後、

見えてきたものがありました。

許せないのは、

それに傷ついた自分がいたから。

ということ。

そう、

わたしは自分が傷ついてる

ということも

わかってなかったんですね。

そして、

許せないことを握りしめて、

手のひらのそれを見るたびに、

一瞬にしてその当時の

「傷ついた自分」に

なっていた

ことにも気づきました。

まさに自作自演。

気づいたら、

ずっとそれを繰り返してた自分が

おかしくなって、

それをすることを止めたら、

「許せない自分」が

あっけなく終わりました。

自分は実は

なにも傷ついてない。

ただ、

その体験をしたかっただけ。

もう何度も繰り返して

何度も自分を傷つけて

そうすることに

飽き飽きしているのなら、

ただ、止めてみればいい。

ほんと、ただ、

止めるだけでした。

あなたの中に許せないこと、

ありますか？