前回から癖の話に少し触れている

自分の癖は自分では中々見抜けない

 

癖というのはモノの見方とセットなのである

一方向からしか見ていなければ盲点も多い

 

そこで空間という視点を今回は深めようと思う

「わたし」と「空間」は切っても切れない関係だ

 

この世にいる限り

自分が存在するということは

同時に空間も存在しているということ

 

そして空間とわたしは相互に関係しあっている

家にいる時と移動している時と仕事場にいる時

それぞれでモードが変わるように

 

場所が変わることによって自分にも変化が起こるのだ

それはどういうことかというと

場が変われば呼吸も変わるということ

 

家単位で話せば

寝室とリビングでも実は大きな違いがある

寝室から出たのにいつまでも眠いというのは

場所の変化に呼吸が追い付いていないのだ

 

そういう時は仕切り直しが必要だったりする

呼吸を場に適したものへと変えていくと

スッと馴染んでいく

 

 

ただ問題なのは

場所と自分を切り離して考えている

ということで

 

自分はいつでも単独で存在していて環境の影響など受けていないと思い込んでいるとそれは一方向の視点でしかない

 

空間や場所、環境や人等の外部的な要因によって

自分がどのように変化しているのかみるという視点が

我々はとても希薄なのだ

 

あの人と一緒にいると呼吸が浅くなる

苦しい!

と苦しみの方に視点がいくことはあるかもしれないが

これも視点が1つで固定されてしまっている

 

真逆の2つの視点を同時にもつということが非常に大事で

人が何かに出会う時

さっきまでとの自分とは全く違う自分がそこにいると考えた方がいい

 

相手がいて自分がいる

 

その時に相手を感じ、

相手がいることで自分に起きた変化を感じる

 

同時にこの二つを感じることは

自分が持っている癖に気づかせてくれる

 

癖というのはあるシチュエーションにのみ起こるともいえる

身体のことでいえば

右手と左手がこの角度になった時にいつも頭が下がる

というのも決まった状況下で起こっているということ

 

右手が動いて時に自分はどう感じているか

左手が動いた時に自分には何が起きたのか

 

気持ち良さや心地よさという判断基準とは違う視点があると

自分のパターンをみつけていくことができる

 

先入観なしにありのままみることは難しいが

自らの癖に気づいていくことでその入口に立てる

 

癖を自覚することこそが

自らの目を覚ましていくことなのだ

 

自分に起こることが分かっている

自覚している

それが目覚めということなんだよね