中沢新一『レンマ学』 | ユータのブログ〜ほんたうの自由をもとめて
中沢新一『レンマ学』(講談社)

中沢さんがあとがきで書いているように、学的体系の基礎となる本。

華厳経で達成されていることを、現代的な学問を踏まえてレンマ学として構築している。それは同時に、心の問題の解析の最先端でもある。

本人も言っている通り、散発的に様々なことを書いてきたが、本書ではそれらを総合して学的体系の基礎を構築している。私も中沢さんの本は全て読んでいるが、同様の感想を持っていたので、このような本が書かれてホッとしている。中沢さんが追究してきたことや、19世紀後半以降の研究者が追究してきたことが何であったかを明確に知ることができる。

心についての学問の最先端の結果なので、ぜひとも読んでほしい。これほどの名著にはめったに出会えない。

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