僕は、
父からは「人より出世して人より給料を稼ぐのが男の生き様だ」と言われ、
母からは「出る杭は打たれるから、目立ちすぎないように」と言われて育った。
その言葉を信じて、
いわゆるロール・コンフリクト(親から真逆の期待を受けて板挟みになる状態)の中で
ずっと頑張ってきた気がします。
社会人になって、実際に人より稼ぐことはできた。
処世術も身につけて、上司のウケも良かった。
でもその代わりに、自分や家庭の時間は犠牲になり、
子どもと過ごす時間もほとんどなく、いつも仕事に追われて、
気づけば自分の心を置き去りにしていた。
やがて心も体も疲れ果てて、ウツになってしまった(汗)
長い闘病中、
「幸せって、元のようにバリバリ仕事ができる状態に戻ることじゃないんじゃないか?」
ある時ふと、そんな考えが頭の中をよぎった。
じゃあ幸せってなんだろう?
答えは、意外なほどシンプルだった。
毎日好きなものを食べて、
たまに気の合う人とお酒を飲んで笑うこと。
普段の食事に「美味しいな」と感じること。
家から夕陽を眺めながら、
今日も一日が終わったとホッとできること。
たまには沖縄に行って、
絶景の海と竜宮城みたいな海中の景色を見て、
島の仲間とワイワイ騒げること
そして何より、そういう時間を味わえる
身体と心が健康であること。
最後に行き着いたのは――
「何もない毎日に満足できること」
今思うとあれ以上は僕にはムリだった(笑)
でもマジであそこまでやった僕はスゴかった!
し、あの経験が僕の奥底に
自信の一つとして根付いている。
だから今は胸を張って言える。
――あの時の自分も、そして今の自分も、よくやってるって。
でも、世間で言われる幸せや
みんなが言うような正解は
僕にはどうも違ったみたいだ(笑)
僕には僕の生き方、
そして、僕には僕の幸せがあった。
そして「なんにもない日常」の中にこそ、
本当の豊かさがあることに気づいた。
みんなそれぞれの幸せの中で生きてる。
だから、
僕だけの幸せにこれからも生きることが、
僕を一番大事にすること。
僕も周りも大切にすること。
――改めてそう思った。
小さな幸せを忘れずに。
(自戒を込めて(笑)
元嫁さんの誕生日お祝い^ ^