正しい仕事観とは


雑誌スペンド地方組・図書部 部長

hirakaygomaです📖


読了した本下差し

 

ショートショート作家の田丸 雅智氏が

作家、エッセイニスト、俳人、落語家、

ジャーナリスト、書道家、ラッパー、

詩人など、日本語を操る各界の

プロフェッショナルとの対談集。


日本語について、ことばについてを

深く掘り下げて、語り合う内容ですが、

その中に、仕事についてや

自分の心の有り様について

とても参考になる話がありました。


プロジェクトディレクターの

倉成 英俊氏

(電通に入社。多数の広告を企画。その後、

広告スキルを拡大応用し、APEC JAPANや

東京モーターショー、IMF世界銀行年次総会

2012日本開催、有田焼創業400年事業など、

様々なプロジェクトをプロデュース)


二重丸プロジェクトには

     言葉の設計図が必要。


→何をしたいのか、どんなビジョンで

    どんな戦略なのか、みんなの気持ち

    や考えを言葉で同じにすることが大事。


日本のプロジェクトは設計が緩いと

思うものが多い。それは国民性かも

しれないし、日本語の言語が持つ

曖昧さがそうさせているのかも

しれない。


ただ、プロジェクトがプロジェクトが

始まり、いろんな人が入ってくると、

曖昧な設計図ではうまくいかない。


無駄なことに時間やお金をかけず、

関わる人がわくわくして

取り組めるようにするためにも、

最初に想いや考えをしっかりと

整理して、核となる言葉を

作っておくことが大切。


二重丸一言切り抜きfrom日経

倉成氏が日経新聞からひと言だけ

切り抜いてwebで紹介する企画


例えば、HERMESのブランドカラーが

オレンジの理由が【それしかなかった】


というのも、ブランドに興味がない私

でもおもしろいエピソードでした爆笑


もう一つ紹介された

ノーベル物理学賞受賞者の

益川 敏英さんの言葉


「見て見ぬふりして

  研究ばかりすることは

 私自身の気持ちが

 許さなかった」



一言切り抜きfrom日経by倉成英俊


益川氏のことを調べてみると、

素粒子物理学の研究をしつつ、

大学助手時代は労組の書記長として、

非正規職員の待遇の改善を当局に

働きかけていたそうですポーン

(しかも、小林誠さんとの「小林―益川理論」が

  完成したのはこのさなか!)


見て見ぬふり~の言葉は、

その当時を語った言葉。


益川氏は

「自分の仕事が社会で果たす役割を

    自覚し、研究も深まった」

と語っていて、成果が花開いたのは

知的な蓄積に、支え手への感謝が

加わったからとも思えると記事では

書かれています。


益川氏が研究者としてだけではなく、

労働者として、弱い立場のために

闘う方だったことを知り、

【正しい仕事観】について

考えさせられました。


図書部員  アラレさんの


【チームワーキング】
についてのレビューを読んで

全く違うジャンルの本を
読んでいるのに、日本の組織の
問題点について書かれてる!?ポーンポーン

倉成氏のプロジェクトディレクター
という職業柄、ことばと仕事観が
結び付いていると思われます。
(他の方は純粋に文学や音楽としての
 にほんごについて語っているので)

人間関係や所属意識が
希薄になりつつある世の中ですが、
仕事は一人ではできないし、
多くの人とつながりながら
進めていくことが多い。

だからこそ、相手を思う気持ちと
その気持ちや考えをはっきりと
言葉で示すことを意識して
いこうと思いました。