前回の数珠丸のことに関しての話の続きはお盆明けにします。
今回は
毎年恒例、お盆の時にしておいた方がよいこと(事務的な話)。
ほとんど例年のブログのコピペでざっくりかもしれませんがお許しを。
お盆の時期は実家に帰省する、もしくは帰省してくる家族がいる方もいると思います。
そんな時に家族みんなで確認しておいてほしいことが大きく3つ
1『実家or自分の家の宗派・宗旨は何か?』
2『何かあったとき来てくれるお坊さんや聖職者はどこの誰か?』
3『実家のご先祖のお墓はどこにあってどういう契約形態か?』
まず、1と2ですが
普段、または少なくともお盆などで付き合いのあるお寺やお坊さんがいるなら
「○○宗の○○寺のお坊さんが来てくれているよ」と家族間で情報共有してほしいのです。
というのも、例えばご不幸があったりすると、どこの宗派かどこの寺か知っておかないと
自分の家の近隣のお寺さんだったりに葬儀をしてもらっちゃうというケースが出てきます。
すると、お坊さんからすると「いちげんさん」、つまり知らない人なので、
お布施やらなんやらが高額になる可能性もあります。
お寺にもよるのですが
お寺には知り合いの葬儀会社さんやお墓などの石屋さんがある場合があって
紹介してもらえたりリーズナブルになったりする場合があるのです。
何かあればまずはお寺にも連絡をいれるべきです。
遠くに引っ越していても、寺どうしのネットワークで、
近隣の同じ宗派のお寺を紹介してもらえたりします(寺の住職どうしは御本山の法要行事などで顔を合わせていたりするので)。
そして3の話。
仮にお墓を持っていて、それがお寺管理の境内地にある方は
そのお寺のお坊さんを通さずに火葬したら、そのお墓には入れられない可能性が大きいです。
「なんで?、ケチか?」と思われるかもしれませんが、筋が通っていないから、
だけではありません。
火葬した場合、火葬許可書が役所より出され、それが埋葬許可書に代わります。
埋葬する場所は『墓地、埋葬等に関する法律』という環境法の定めるところ
許可されたお寺や公営の墓地ということになっています。
墓地をもっているお寺というのは、そのお寺が存続していかなければならないわけで、
お寺が経営破たんしたら、この法律のもと埋葬できなくなり、
埋葬してあったお骨はそれぞれの遺族のもとに返され、場合によっては墓石の撤去などは遺族負担となるかも。
お寺はそこに祀られ眠っている先人の方々のため、これからこのお墓に入ろうとしている方々のため
お経を唱えることを絶やしてはいけないし経営破たんは避けなくてはならない、、
そのお墓を持つ家族やそのご先祖様も、ここならば未来永劫安らかに眠れるし子孫に迷惑もかけない、
と思ってそこに建てられたんだから、同じ墓地内に墓を建てている他の方々と
共にお互いに負担するところは負担しなければということです。
お寺、墓地は檀家さん方の協力があって成り立つものですから。
あってほしくないがいざご不幸が起きたら。そのために今回の1・2・3確認しておいてください。
いきなりこんな話を家族ですると驚かれるかもしれませんが、お盆の時期にはちょうどいいかもしれません。
私も年に一回くらい上記のようなことが発端のトラブルを目の当たりにしますので、ぜひ家族間で情報共有を。