数珠丸と本興寺と本能寺 | 今日は出掛けてます。

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しんまいぼうず ヒロツグ

「しんけん!!」というdmmさん配信のゲームにも登場した実在する名刀『天下五剣』

「鬼丸国綱」「大典太光世」「三日月宗近」「数珠丸恒次」「童子切安綱」。

このうち「数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)」は、うちの本山のひとつ本興寺に納められ、

11月3日文化の日におこなわれる「虫干会(むしぼしえ)」の中で、毎年1日だけ一般公開されます。

そもそも虫干会は本興寺の重要文化財などを一般公開する法要であり、

数珠丸以外にも価値のあるものが沢山あるのですが、数珠丸は今年、ゲームで出てきた影響で、

例年の何倍もの参詣者が来たそうです。

やはり「本物が観たい」ですもの。

しかしゲームやマンガの影響力は改めてすごいと思いました。

じつは修行時代に毎年、展示のお手伝いをさせて頂いていました。

保管場所から出す際偶然、一度だけ許可を頂き実際にほんの少し触らせて頂いたことがあります。

我々にとってみれば宗祖・日蓮大聖人がお持ちであった太刀という畏れ多い存在であり、

日本刀の中でも太刀に分類され、写真等で見るより長く、また反りが大きく、

存在感・歴史的な重さが手にきたことを覚えています。

数珠丸に関しては、ウィキペディアなど調べて頂ければと思うので省略します。

本興寺はあまり知られていないようですが、本能寺とは比翼両輪、双子の兄弟というべき寺です。

以前のブログ
「ラジオでの内容4、修行したところ http://ameblo.jp/hir394/entry-12017046669.html 」

を見て頂くとわかりますが、

両寺とも、法華宗本門流の大本山であり、同じく日隆聖人によって建てられ、

本能寺は布教発信の道場、

本興寺は修行勉学の道場とされ、以来600年、

法華宗のお坊さんは本興寺に修行に行き、

現在も興隆学林専門学校(http://www.gakurin.ac.jp/index.html )

という寮をもつ専門学校になり、

私も修行と勉強に行き、本興寺での行事ではお手伝いさせて頂くので、

上記のようなことがあったわけです。

今も後輩になる法華宗のお坊さんたちが毎日修行と勉強しており、

このような行事では準備や片づけだけでなく、法要中のお手伝いもさせて頂くわけです。

ちなみに数珠丸は基本的に11月3日にしか公開されませんが、特別な行事があった場合などは公開されるようなので

せっかくの機会なので、本能寺だけでなく本興寺のことも知って頂ければと。

その際はまたブログなどを通じて紹介できればと思います。

今回は内容と写真を含めて、書いていいのかどうなのか分かりませんので、

怒られたら、例のごとくこのブログは削除いたします。

写真は『本興寺の歴史と名宝』という本興寺発行の本の一ページ。