競馬観戦スポット。 | 調教師日誌 ~仏・シャンティイーより~

調教師日誌 ~仏・シャンティイーより~

2008年渡仏。2017年調教師免許取得。フランス競馬の中心地シャンティイーでの厩舎日常風景。

今週末はドバイワールドカップ。日本からは14頭遠征と、過去最高とのことですが、フランスからも計5頭。

 

 

日本で馬券が発売されるレースだけを見ても3頭出走予定ですので、自称フランス競馬に日本で一番詳しい者ですので各馬の取捨を独自に判断したいと思います。馬券は自己責任ではありますが、参考にしていただければ幸いです。

 

 

ちなみに昨年はG1ドバイターフの仏馬エシェムを人気の割に要注意としていたのですが、まさかのヴィブロス。

 

 

今年はどんな結末が待っているのでしょうか。今から楽しみで仕方ありません。

 

 

時系列順にまずはG1ドバイターフ。

 

 

日本からは連覇のかかるヴィブロスを筆頭に大挙5頭がエントリー。クリスチャンも出発前にこの馬に乗れることを喜んで話してくれました。

 

 

一方フランスからは昨年調教師リーディング1位アンドレ・ファーブル厩舎のトレスフリュオー(父ダンジリ)。ちなみにこの馬、デビュー時どのように発音してよいのか不明な馬でもありました。フランス語ではありません。

 

 

お馴染みになりつつあるフランスはシャンティイ競馬場の条件戦を使ってのドバイ参戦。いかんせん掴みどころがないこの馬ですが能力的には足りないとみて良いと思います。

 

 

次いでG1ドバイシーマクラシック。ここはブックメーカー前売りで1番人気のクロースオブスターズ(父シーザスターズ)がフランス同厩舎より参戦。

 

 

昨年の秋G1凱旋門賞にて2着の実績はありますが、自分はこの馬本質的には2400mギリギリじゃないかな、と見ています。

 

 

同じくシャンティイ競馬場の条件戦からの臨戦過程。馬も丁度良い感じに仕上がっているように見えるものの、凱旋門賞で自分の本命にした馬ではありますが、今回は相手の1頭として考えています。

 

 

地元滞在している馬だったり、2400mピッタリの馬だったり…大負けはまず無いと思うのですが、超一線級でベストの条件では無いであろう今回は誰かが前を走っていると思います。

 

 

で、その相手と思われし馬。

 

 

個人的にはクリスチャンのモズカッチャンを始め日本馬に勝って欲しいのですが、その日本馬以外ではゴドルフィンのホークビル。この馬も2400mというタイプには思えないのですがピュッとしたスピードに優れている印象があり、ちょっと怖い存在です。

 

 

そしてメインのG1ドバイワールドカップ。

 

 

ここにもフランスから1頭、メダグリアドロー産駒のタリズマニックが参戦。自分の本命です。

 

 

アメリカ馬が強いことは百も承知ではありますが、前走クロースオブスターズを問題にしなかったシャンティイ競馬場オールウェザーの条件戦は何かを感じさせてくれるものがありました。

 

 

アウォーディーは正直現実的には厳しいでしょうし、フランス時間の午後6時50分発送時刻を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

この日はシャンティイーで開催があるのですが、このドバイと被る。。ですので、レース観戦における特等席、つまりは自分家テレビの前にてじっくりですね。