そう思い その日 彼女には
「この話しは 帰りの車で話すべ」
と言い この話題には触れず 帰りを待ちました。常連客は下を見てます。その日はBOXに案内されるお客さんはいませんでした。
そして店を出て 帰る道中、気になる事を聞いてみました。
「他の子達で見えてる子いるの?」
彼女
「見える子は 最初から来ないよ ヘルプで来た女の子もヤバイって言って来ないけどねぇ・・だけど・・」
俺
「だけど 何❓」
彼女
「見えてるの 男の人なんでしょ⁉️前にお客さんに見えるって人も男の人の話ししてたけど・・」
俺
「オイオイ なんだ なんだ❓もしかして」
彼女
「店の子が見たのは 女性だっちゅうんだけどね まっ 私らは見えないから この酔っ払いって感じなんだけど」
俺
「ふーん そうなんだ なんなんだろうね
だけど 男はなんか 変な事を 他の客に話してて 見えてる奴探してるっぽいから 向こうに気付かれてると面倒だから その話しは 店ではやめるべ」
ってことになりました。
しばらくは 店に入らず 車で迎えに行くようにしました。チョット 間を空けようと思いました。
何日か経って 久しぶりに飲んじゃおうと思い 店に入りました。相変わらず常連客はいたんですが、BOX席 チャレンジしてみました。BOX席に座り その日は烏龍茶 とコーラにしました。俺になんて言ってくるか試してみようと思いました・・
しかし チョット シャレになんないモノを見てしまいました。
常連客の方を見ないようにしてたんですが
その対角線上に何やら気配を感じました。
BOX席見渡しても誰も居ないと思ったら
天井から吊るされてるスピーカーのそばに
女性の顔が浮かんでて 悲しい顔をしてました
チョット様子を伺ってると 常連客とその女性はまったく別物で お互いの存在を察知していないようでした。
すぐ カウンターに移動しました。
彼女に
「どうしたの❓やめたの❓もしかして ビビったの❓」 なんて言われたんで 「後でね」って返しました。
これ以上 都合よく女見えたとか言っても この男チョットおかしいわって変人扱いされんのも嫌だから この話しはもうやめようと思い それからは彼女に言うのはやめました 面倒くさいから もう見えなくなったぐらいのこと言ってごまかしました。
チョット友達と飲む約束が出来て そこよりまだ 東にある繁華街のPUBに行きました。
その日は迎えには行けないと思うから 一人で帰れと伝え そのよく行くPUBに行きました。
PUBで友達と飲んでいると そこのマスターが暇っぽかったんで こっちに呼んで一緒に飲みました。
チョロチョロっと怖い話をしたところで チラッと彼女の店の話しをしてみました。
すると マスターがこんなこと言い出しました。
「その店って どこどこのこういう店じゃない」って言うから 「そうだよ 知ってんの❓」って聞くと
マスター
「俺 そこで働いてたんだ その時いた マスターってえのが女ったらしで 店の子と不倫してたんだ 女の子は純粋に好きだったのさ そうしたら 違う子に手ぇ出して それがその子にばれて 喧嘩になって 腹いせみたい感じになって その子 店で 首 吊ったんだよ 店に行ったら ぶら下がってるからマスタービックリしちゃって その 何日か後にマスターも店で 自殺したんだ それで 俺は 辞めて 今 この店やってるんだよ マスターは(仮名)佐藤さん 女の子は(仮名)ルミちゃんだったかなぁ そんなことあったんだよ な~んだ 化けて出て来ちゃってるんだ」
それ聞いて シーンとなりました。
その後は あーでも無くコーデも無くよくわからないままお開きにして帰りました。
家に帰り 彼女も帰宅して 楽しかったかいって聞かれたから 普通って答えた。
余談ですが俺が付き合う彼女って見える奴もいたんですが、見えないのに 憑依だけはされるっちゅうのもいました この時の彼女は後者の方で 憑依されちゃう奴です。
床に就くと 彼女 寝言で 始まっちゃいました。
寝言
「あんな子の~ あんな子の~ 悔しい
悔しい」始まった 憑いちゃったと思いました。案の定 次の日には覚えてはいませんでした。
続く・・・