今日の日曜は、ベルギーではヨーロッパ(EU)議会選挙を含めた総選挙が行われました。

 

夫Yvesも9時前には近所の学校が会場の投票所へ。

 

8時〜18時の投票時間が過ぎると、メディアが一斉に開票特番が始まりますが、投票が締め切られてから2時間弱、20時前には大勢が判明。これは電子投票が進んでいるためでもあります。最初は2つの投票所で試験的に導入されたのですが、それは今から20年以上も前の1991年まで遡ります。Yvesも当然のように導入されてからずっと電子投票です。

 

 

ちなみにベルギーでは投票は国民の義務で、選挙に行かないと罰金が課されます。

 

 

ベルギーの選挙権は日本と同じく成人年齢の18歳からですが、同時に行われたEU議会選挙だけは選挙権が16歳に引き下げられました。

 


選挙結果ですが、国政の連邦政府、また北のフランダース地域政府共に右派NV-A「新フランデレン同盟」、極右政党VB「フラームス・ベラン(フランダースの利益)」が上位2党を占めました。中道リベラル(日本で言うリベラルと真逆で、規制を取り除き市場に任せる新自由主義)政党では、南のフランス語圏ワロン地方ではMRが躍進したものの、現首相を排出しているオランダ語圏フランダース地方のOpen VLDは敗北。環境政党も議席を減らしましたが、特にフランス語圏のecoloは議席を3分の1に減らすことに。社会党系も南北で明暗が分かれ、20年以上フランス語圏の第1党を保って来たPSが議席を減らし、MRに取って変わられました。オランダ語圏のVooruitのほうは逆に選挙のたびに党勢がしぼんでいましたが、若い党首にバトンタッチして刷新感が出て、この20年で最も議席を伸ばしました。また、全体に右寄りの勢力が強まった反動で、社会主義、共産主義の極左政党も得票率を伸ばしました。

詳しいことは⏬

 

 

そして、Open VLDの各選挙での敗北により、アレクサンダー・デ・クロー首相が辞任の意向を表明。

 

 

ベルギー政治は、中小政党の連立内閣が必然のため、そもそも不安定な内閣になりがちなのですが、そこにオランダ語圏、フランス語圏のそれぞれの利害が入り混じって、他国よりさらに難しい政治状況が生まれることになります。

 

 

ということで、そもそも長期政権は生まれにくい土壌にあるなかで、一期任期いっぱい勤め上げたのは御の字とも言えるかもしれません。

 

これから選挙後の連立の組み合わせがどうなるかが関心時になりますが、何ヶ月も掛かる可能性も十分あり、デ・クロー首相も新政府が樹立されるまでは、現在のメンバー(一部大臣は交代になるかもですが…)で暫定内閣を続けることになります。

 

お隣フランスでもEU議会選挙でEU懐疑的な極右政党の「国民連合」がマクロン大統領の率いる与党連合に圧勝した結果、大統領が下院を解散し、選挙が行われることになりました。

 

ヨーロッパでは各国で右派が伸長する政治局面にありますが、今の物価高や移民が押し寄せる状況が収まらない限りはその傾向が続いていきそうです。

 

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