七つ星 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  七つ星

 私の日置家の家紋は七つ星です。これは七曜とも言います。

 太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星を表します。

 地球から見える太陽系の星々です。

 この星の運行を記録する係が古代の日置省という役所です。

 日は、太陽系のことを指します。日を計算し、記録することを置くと表現したようです。

 勘定をして、配列を考える。星を配置する、設置するという感じなのかもしれません。 

 古代は、星の運行で様々な予測、占いをしていましたので、世の中の運命を決める重要な役職です。

 私は占いやスピリチュアル系の世界が好きですが、父も祖父もそうだったようです。

 日置は、名古屋や鹿児島など、あちこちの地名に残っている名前です。

 ただ日本における日置姓の人間は数が少ないそうです。

 確かにあまり見かけることはありません。数十年も教員をしていますが、同じ姓の学生に一度も出会ったことはありません。

 ヒバカリという言葉とも関連があるようで、ヒバカリという蛇とも、いつもご縁を感じています。合掌。

 

七 つ 星

 

 今日は私にとって大切なお話をします。

 私の家、日置(ひおき)家の家紋は七曜、あるいは七つ星と呼ばれるもので、天体が七つ、回っている図になっています。これは太陽系の星々を表しています。

 古代に日置部という宮廷につかえるお役所がありました。日置省といってもいいと思います。そこでは天体を観測し、暦を作り、いわば星占いをしていました。古代には日本だけではなく、世界のどこでも天文観測局は政権中枢で重要な役割を果たしていたことは、ご存じのとおりです。それが昔の「科学」だったのです。あるいは宇宙観測は、政権の力の根源となっていました。

 折口信夫は『古代の氏族文学』で次のように述べています。

 

「日本の天子は外の国の呪王と同じく、天体の移り代りによつて、農村の行事の指導をする、非常な威力をもつてゐられると思つてゐた。そして其力によつて世の中を治められるものと思つてゐた。つまり治世の威力は、天体を観察する事によつて生ずるものと考へてゐた。其を観察する事が出来るのは、天体によく仕へ、よく祭つてゐるからだ、と考へられてゐる。但、「ひ」と言ふからと言つて、太陽崇拝と言ふ事に力点をおいては、あやまり易い。

 日置の「おく」とは、勘定すると言ふことで、勘定をする物質があつて、其を纏めたり排列したりする事によつて、数を数へた。つまり、日を勘定する事によつて、天体の運行予告、天体の変化を示した、ごく簡単な暦である。」

 

 「日置」には日数を計算したり、まとめあげる原義があり、日置部は天文観測による暦を製作して、朝廷に仕えていたと言います。そこには星占いやシャーマン的要素も加わっていたはずです。

 日置はこの日置部より生まれた苗字であり、古代より続いています。万葉集にもそういう歌人がいます。しかし謎に包まれているともいわれています。日本には日置という地名があちこちにあり、日置神社も存在します。

 大げさに言えば、古代日本を陰で動かしていたのは、私の先祖だということになります。祭祀、宗教とも密接に結びついており、星占いだけではなく、陰陽師のような働きもしていたと思われます。その行動や記録は高度な国家機密であったでしょう。

 日置氏の末裔として、霊感のようなものはありませんが、私は「気」を感じることはできますし、シャーマン的な空間や神社仏閣を好み、星占いも研究しています。

 サイト「神社の世紀 神社空間のブログ」に、日置神社について詳しく載っています。

「日置氏、日置神社」のブログ記事一覧-神社の世紀 (goo.ne.jp)

 

 このブログから少し引用します。2011年07月15日 00時02分01秒 | 日置氏、日置神社

 

 近江国伊香郡に天比比岐命神社という式内社がある。当社の由緒を引用する。

「本社原起は古昔 日置部祖神 天太玉命の神霊を奉して此地に来り山獄に登り暦日を掌り給ふと云ふ、今も其の地を称して日波加里山と字す、然るに山地にして参拝の便ならざるにより神亀元年今の地へ遷座せしと云ふ、今猶古昔の神社のありし古蹟を存す 、社殿は原宏大なる建築なししも、天正の頃火害に罹りて今の一小社となりしと伝ふ、是往古の瓦礫等の散在せるを以て知らる。」

 すなわち、かつて日置部たちがその祖神、天太玉命を奉祭してこの地に至り、日波加里山という山に登って暦を定めたというのだ。奇妙な山名、「日波加里」も、おそらく「日計(ひばかり)」の意で、その山で太陽観測が行われたことを示しているのだろう。

 

 「日波加里」とは、「日計(ひばかり)」、つまり太陽観測をしたという意味だということです。山にその名が残っているのです。

 

 私は蛇の「ヒバカリ」が大好きですが、この語源は「噛まれると毒のために、その日ばかりの命であるから」とされています。しかしヒバカリは、毒のない蛇で、もし噛まれても死ぬことはありません。私はヒバカリの起源は、「日波加里」、つまり「日計」にあると思います。

 たぶん太陽観測をしているときに、蛇のヒバカリが現れたのだと思います。そして金色に光っているので、日計りのあいだ、日置部のひとたちが、陽ばかりだね、かわいいねと笑って、ヒバカリを愛したのだと思っています。私に映像として見える風景は、そんな情景です。私とヒバカリのご縁は、どうみても偶然ではありません。

 ヒバカリは水に住む蛇であり、龍とのご縁も深いものがあります。

 

   

 

      

天天快樂、萬事如意

  みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。