井伏鱒二「屋根の上のサワン」「鯉」「黒い雨」
YouTubeのヒオキワールドちゃんねる「日本近代文学特別講義」では、国語の教科書に載っている有名な作品や作家を論じていきます。
今日は今まで続けてきた井伏鱒二「山椒魚」論の補講として、「屋根の上のサワン」「鯉」「黒い雨」を考えてみましょう。
こうした井伏鱒二の作品は、中学などの国語の教科書によく掲載されてきました。
今回は、「山椒魚」以外の作品にも、エロスに関するたくさんの嘘が書かれていることを指摘し、同時に、ファンタジー空間が意識されていることを指摘しています。
最後のシーンでファンタジーの扉を開き、ぎりぎりのところで一筋の希望を残すという、井伏の創作方法について考えてみましょう。その背後には、井伏の強い生命力が隠されています。
「自然描写の正確な井伏鱒二」という先入観を捨ててください。それは実は嘘なのです。
この講義では作家が語る作家の謎ということで、作家という視点から、謎を解明し、作家たちの心に迫っています。
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