井伏鱒二「屋根の上のサワン」「鯉」「黒い雨」 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  井伏鱒二「屋根の上のサワン」「鯉」「黒い雨」

 

 YouTubeのヒオキワールドちゃんねる「日本近代文学特別講義」では、国語の教科書に載っている有名な作品や作家を論じていきます。

 今日は今まで続けてきた井伏鱒二「山椒魚」論の補講として、「屋根の上のサワン」「鯉」「黒い雨」を考えてみましょう。

 こうした井伏鱒二の作品は、中学などの国語の教科書によく掲載されてきました。

 今回は、「山椒魚」以外の作品にも、エロスに関するたくさんの嘘が書かれていることを指摘し、同時に、ファンタジー空間が意識されていることを指摘しています。

 最後のシーンでファンタジーの扉を開き、ぎりぎりのところで一筋の希望を残すという、井伏の創作方法について考えてみましょう。その背後には、井伏の強い生命力が隠されています。

 「自然描写の正確な井伏鱒二」という先入観を捨ててください。それは実は嘘なのです。

 この講義では作家が語る作家の謎ということで、作家という視点から、謎を解明し、作家たちの心に迫っています。

 

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 2024年5月4日

 

 

天天快樂、萬事如意

  みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

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