岸田首相への忖度 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  岸田首相への忖度

 

 「日刊スポーツ」が太田光の発言を報じています。その内容は、岸田首相について、「派閥会計も全然確認できてなかったやつに経済が復興できるわけない」ということです。全くの正論ですね。

 面白いのは、この記事に見られる、岸田首相への忖度です。

 「派閥会計も全然確認できてなかったやつに経済が復興できるわけない」と太田光は言っているわけですが、タイトルでは、「派閥会計も全然確認できてなかったやつに経済が復興できるわけないじゃん」と、「ジャン」がはいり、砕けた乱暴な物言いに変えられています。

 「と一気にまくし立てた。」とか、「と私見を述べた。」とか、わざわざ、否定的なニュアンスのある言葉を使い、岸田首相に大変な気の遣いようです。太田が喜劇を演じているような雰囲気です。

 内容は大した批判にもなっていないのに、たったこれだけのことを書くのに、記者がこんなに弱腰で忖度しているようでは、日本の政治の闇はまだまだ深まるばかりです。

 報道を引用します。

 

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太田光、岸田首相へ「派閥会計も全然確認できてなかったやつに経済が復興できるわけないじゃん」4/28(日) 11:01配信 日刊スポーツ

 お笑いコンビ爆笑問題の太田光(58)が28日、TBS系「サンデー・ジャポン」(日曜午前9時54分)に生出演。自民党安倍派の裏金事件への関与が指摘される森喜朗元首相に対して岸田文雄首相が行ったという聴取について言及した。

 「根本的に岸田さんが、経済経済経済って言ってるわけですよね。岸田さんの一番は、言ってみれば失われた30年を取り戻す、令和の所得倍増だと言ってる」と切り出した。

 続けて「もし日銀の総裁が、同じ事件(裏金)が起きて全く会計が合わなかったと。例えば銀行は1円まで確かめるわけでしょ。それを日銀の総裁がやったら、恐らくこの人には腕がないと。経済回復の腕がない烙印(らくいん)を押されちゃうわけで」と語った。

 さらに「岸田さんはルール違反はしてないっていうが余り、自分の無能さ、自分の代表している派閥の会計も全然確認できてなかった。そんなやつに経済が復興できるわけないじゃんって。国民から失われた信頼ってそこなんじゃないの? 違法なことをやってないってことを言わんがために、自分の手腕のなさをアピールしているような気がする」と一気にまくし立てた。

 最後に「根本的に、経済的にそれが把握できてるかどうかっていう人に国民は任せたいわけじゃん。そんなやつに任せられない」と私見を述べた。

 

 

天天快樂、萬事如意

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