本の作り方――カバーについて―― | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  本の作り方――カバーについて――

 

 2年前の記事ですが、ご参考になるかと思い、再掲します。

 本の作り方は、一度覚えてしまえばあとは簡単になります。

 問題は残っており、本を作った後の販売や営業はどうするのかということを考えなければなりませんが、こちらはまだ未解決です。

 ただし、紙の本を自分で作って配布できるという点は、非常に重要であると思います。

 ISBNなども登録しましたが、非常に複雑でお金もかかります。

 

 今の私の考えでは、ISBNも要らず、印刷も必要がなく、販売の問題も解決している電子ブックを作ることが最上であると思っています。

 電子書籍ができていれば、紙の本は後からでもすぐに作れるのです。

 大手出版社も、電子書籍の中にある優れた作品を見出して、紙の本の出版を勧めるというような発想を持ってほしいものです。

 私は当分、作品を作っては、電子書籍にして公開するという作業をくりかえしていくつもりです。

 鎌倉のはるかぜ書房の鈴プーチンのように、出版界の闇が存在していますので、その点にも十分注意が必要であろうと思っています。

 

    本の作り方――カバーについて――

 

 紙の本の話をします。本は自分で作って、自分で発行するのがベストです。

 本文については、8の倍数のページですべてを収めるということだけ注意すれば、ワードですぐに完成します。

 表紙とカバーの作り方は基本的に同じです。

 カバーには折り返しの部分があるので、そこだけ注意します。

 CANVAなどのサイトで、様々なデザインの素材を利用できます。

 パートごとにデザインして、パワーポイントで連結させれば出来上がりです。

 背表紙の幅は本の厚みで変化してくるので、調整が可能なようにデザインします。

 本を作る楽しみは、カバーのデザインを作る楽しみが大きなウエイトを占めています。

 市販しない場合は、ISBNなども必要ないと思います。

 ISBNの取得は厄介なので、これは自分で勉強する必要があります。

 あとは、サイトで印刷屋さんを探して、いくつも簡易見積もりを取り、その中で一番安そうで親切そうなところに実際の見積もりをお願いします。

 本の紙質は安いものから高いものまでありますが、だいたい30万円以下で、数百部印刷可能です。ページ数にもよりますが、20万円ぐらいでも可能です。

 自費出版を出版社に依頼すると、150万円から200万円、あるいはもっと要求されることもあり、それに比べればとてもコストパフォーマンスはいいでしょう。詐欺出版社がたくさんありますので、それに注意しなければなりません。鎌倉の鈴プーチンの書房は、絶対に避けてください。

 私は試行錯誤を繰り返し、間違いも犯しながら、以上の行程を完成するまで、ずいぶん苦労しました。すべてが独学と汗の結晶です。

 ワードとパワーポイントだけで、本が完成するのです。

 初めからこうした指針が示されていれば、本当にどれだけ楽だったかと思います。

 私の小説『サファイアの夜明け』のカバーの例を示します。この形(パワーポイント)で印刷所に渡しました。

 紙質が強化されるので、PP加工(クリア)を付すことをお勧めします。

 電子出版ならもっと楽に話が進みます。ページ数の制限なども考えなくていいと思います。

 本が出来上がったら、各種メディアに送ることが大切です。それからとりあえず、こうしたブログなどで宣伝して、通信販売を行うといいでしょう。

 

 

天天快樂、萬事如意

 みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。