岩谷薫氏の記事、そして『亡くなる心得』
1年前の記事を少し手直しして再掲します。
重要な内容を含んでいるからです。
これは、天才写真家で思想家の岩谷薫氏が、私の記事をリブログしてくださり、「日置俊次氏 昼下がりのルビー 出版」という記事を書いてくださいましたので、それにお答えした記事となっています。
リブログ元が二つになっているのは、そういう理由からです。
現在の出版界は腐っています。
本当に良い本は認められません。
良心的な著者には、自力で出版するか、電子版で世界中で販売するか、そんな方法しか残されていません。
それでも私たちは、泥まみれになりながら、大切な言葉を紡ぎ続けています。
リブログしてくださった記事をリブログするというのも、無粋なのかもしれませんが、天才写真家の岩谷薫氏が、私のブログ記事をとりあげてくださいました。
岩谷氏が何度も指摘しておられるように、現在の出版界は本当にひどい状態です。
売れるというものだけがちやほやされ、出版社は金儲けの話だけをかぎまわっています。
メディアもおもしろおかしい話しか採り上げません。
本当に心をこめた作品はないがしろにされ、はるかぜ書房の詐欺被害にあうような状態です。
そして詐欺被害を訴えても、警察も誰もしらぬ顔をしています。
岩谷氏の文章を引用します。
こんな社会の、実にレベルの低い「一億総白痴」の時代に、のたうちまわりながら、身を削り、御自身の誠実な作品を刻んでおられるお姿を心より応援したく思います。
以上、引用です。このようにおっしゃっていただいて恐縮です。
これはそのまま岩谷氏にお返ししたい言葉です。
岩谷氏の労作『亡くなる心得』も、素晴らしい作品で、その内容に癒しや覚醒を覚えている人が多いのに、出版界は心を閉ざして認めようとしません。
『亡くなる心得』の「心得」には、知っておくべきことという意味のほかに、覚悟というニュアンスがあり、その覚悟を示すために、岩谷氏はご自身でご苦労されながら出版されたのです。それは一人で黙々と創作を続けている私も、同じです。
岩谷氏も私も、霊的なものが天から降りてくるのを感じ、つまりインスピレーションにうたれて、生きている間に、この崩れかけた世の中を潤すような仕事をしておきたいと思っているのです。
誰も手伝ってくれません。編集者が雑事を全部こなして営業までやってくれるというような、そんな楽園には暮らしていません。
金儲けなどにはまったくならず、ただ骨身を削ってのたうちまわるだけの苦行ですが、それに耐えて出版をしています。世俗的に見たら、何の得にもならないと言われるのですが、なんとか生まれ出ようとする言葉たちが、早く生んでくれと言って、私たちに催促をするのです。この言葉たちは、わざわざ霊界から降りてきた魂の言葉たちであり、後世に残る言葉たちであると確信しています。
以下、リンクを貼ります。日置俊次の小説は電子ブックです。
皆様のご健康をお祈りいたします。
そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。
いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。