★歌誌「かりん」4月号から  | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  ★歌誌「かりん」4月号から

 

 短歌結社「歌林の会」は馬場あき子先生が作られた結社です。

 毎月、歌誌「かりん」を発行しています。

 私は「かりん」の編集委員として、編集作業に尽力しています。

 最近郵便事情が悪く、「かりん」の配達が遅れ気味です。

 そのため、歌をブログに掲載するのも遅れるようになりました。

 遅くなりましたが、4月号から、引用します。

 まず私の歌、それから溝口真帆の歌、それから黄郁婷(ファンユーティン)の歌です。

 

  世界は一つ        東京   日置俊次

 

おまへはもう騙されてゐる温暖化もワクチンも自分で調べぬならば

気候変動は古来より地球の定めなり寒波も熱波も凪ぎの日もある

北極熊も南極の氷も増えつづけこの事実さらに隠すメディアは

氷が溶ける謂れもあらずこの百年の平均気温にほぼ変化なし

「温暖化」で手玉に取られ「ワクチン」で死ぬひとつひに騙されたまま

勝ち馬を定めむとしてウクライナ観てをりハイエナ政治家たちが

漁夫の利を探るプーさん台湾とロシアを同時に手に入れたくて

 

 普通に情報を集めれば、この世が嘘に満ちていることはすぐにわかります。

 政治家は嘘が多いですね。

 裏金もそうですが、みんな知らなかったと嘘を言いました。例えば警察も、政治家の言いなりで、嘘だらけの組織です。偉い人は逮捕されません。

 このように嘘が多いことはわかりきっているわけですが、なぜ大勢の人が、温暖化というウソにだまされるのでしょうか?

 なぜ、大勢の人が、コロナワクチンというウソに騙されるのでしょうか?

 見て見ぬふりをするのが保身のためだといって、黙っている人たちは相変わらず多いのです。しかし、始めからまったく疑わない人たちもとても多いのです。

 なぜ自分で調べないのでしょうか。

 コロナウイルス系統のワクチンはまだできていません。インフルエンザワクチンもあれは偽物です。風邪など、どんどん変化していくウイルスには、原理的にワクチンはできないのです。理論的にできるはずがありません。なぜなら、過去のワクチンは、変化した未来のウイルスに有効ではないのです。どう変化するのかも予測ができません。1年に5回も打つワクチンがあり得ますか? 副作用で死人が出るワクチンは、副作用だけがあって、まったく効かないのです。野球選手も、相撲の力士も、岸田首相もワクチンを打って感染しましたね。

 温室ガスという作り話は、原発などを進めるために無理をして嘘を流したのですが、この百年、一度も気温が上昇していないと気象庁が言っているのですから、温暖化などありえません。南極の氷はかなり増えており、北極熊も人間がやたらと殺さなくなったら増えました。ベニスには全く水没していません。これまでの嘘の責任を、誰もとりません。メディアは平気でうそを言いますが、ひどいものです。関係のない映像を持ってきて、温暖化だなどと話しています。

 私は反ワクチン主義者でもなく、風力発電も環境にあまりよくないと考えており、柔軟な発想をしますが、ただ常識的な事実だけを集めて判断しています。

 

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  すべてが揺れて      ドイツ    溝口シュテルツ真帆

 

今朝もまた垣根の向こうを歩いてく君はこちらを振り向くことなく

しっとりと吸いついてきた手のひらはいつしか消えてもうにぎれない

無愛想に手早くレジ打つ男からスパイス香るどの国の香か

過去のこと妙に思い出す真夜中の車まばらなアウトバーンは

風船を買ってほしいと言えなかった私のために財布を開く

誰もいぬ家ですべてが揺れている家族写真も父が掛けた絵も

もう十年まだ十年かと振り返る雪舞う庭に子らの声響く

 

 溝口真帆の歌には、相変わらず、育児のよろこびと寂しさ、そして郷愁が流れています。

 さらっと歌っている感じですが、海外で暮らしたことのある私にはいろいろが身に沁みます。

 移民の体からスパイスが香るというところも、なかなか観察が細かいです。

 

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   パンダの香香        東京    黄郁婷

 

七年前のすごいブームを覚えている上野で生まれた赤ちゃんパンダ

シャンシャンと呼ばれてパンダの姫様はわがままいっぱい溺愛されて

物怖じしない性格は母ゆずりにて香香姫は上野の主だ

億越えのレンタル料を支払ってシャンシャンも日本のものにはならず

四川省に連行されてシャンシャンはすねすねの日々を送る日々なり

飼育員は臆病なパンダと語っている姫のすねすねが分かっておらず

日本からファンが大勢会いにきて姫のすねすね少し和らぐ

 

 パンダのシャンシャンは日本生まれなのに、中国に連れていかれました。

 なんだかこれはおかしな話ですね。

 レンタル料を数億円も払って、子供が生まれたらよこせというのは、どうなのでしょうか。やりたい放題ではないでしょうか。

 今、日本は、パンダ飼育の最先端技術を持ち、出産や育児に関しては、中国を凌駕しています。

 四川省でシャンシャンはすねすねになったようです。

 中国の威張り具合を批判しつつ、愉しい短歌になっています。

 

皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。