桜の開花と新刊出版 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  桜の開花と新刊出版

 

 ここは東京都区内です。今日すこし散歩すると、ちらほら桜が咲き始めていますが、それでもまたつぼみは固いですね。

 だいたい、3月終わりに咲くというのが、まあ標準的な予想でしょう。

 

 少し前まで、今年は桜が早く咲くと言って、みんな騒いでいましたが、東京はまだ咲いていないのです。桜はまだ枯れ木状態です。

 東京はまだ寒いです。

 温暖化、温暖化というのは嘘です。

 桜が一番正直です。

 開花していないのに桜まつりをしていますが、虚しいです。

 

 天気予報サイトは、開花の予想が外れたのでいろいろ理屈をこねてごまかしたり、自己正当化していますが、例年よりも開花が遅いのです。

 それが厳然たる事実です。

 桜が何か怠けているわけではありません。寒いのです。

 

 3月27日はさくらの日だそうです。たぶん東京を標準にして桜が満開になるはずですが、咲いていないということです。目黒川の桜祭りも咲く前に終わってしまいました。

 

 私は、この3月は2冊の本の執筆と編集で、へとへとに疲れています。

 本を作ることは、簡単そうに見えて、大変な作業なのです。

 やっと電子出版にこぎつけました。

 タイトルは短編集『イレーヌの髪』と、『資料集 印象派の絵画』です。

 どうぞよろしくお願いいたします。

 

 もし桜が早く咲いていたら、気が散ってしまい、集中できなかったので、ありがたかったです。

 ただ、すぐに次回作に取りかかりますので、同じことかもしれません(笑)。

 なにかをやろうとおもったら、そのことに夢中にならないとだめです。小説を書くことは、難しい仕事なので、とにかく夢中になることが大事です。

 

 合掌

 

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開花またずに「桜まつり」、待ちわびる東京都民は早咲きの花に足止め

3/24(日) 22:00配信 朝日新聞デジタル

 

 このところの冷え込みの影響で東京都内のサクラの開花が遅れている。気象情報各社の多くも平年並みの24日ごろと予想していたが、ソメイヨシノの標本木(千代田区・靖国神社)の開花はまだ。皇居周辺では早咲きのサクラに足を止めて見入るランナーらの姿も見られた。

 都内有数の名所、目黒区の目黒川沿い。だが、23~24日に中目黒駅前商店街振興組合が開いた「中目黒桜まつり」は肩すかしを食らったかっこうとなった。

 今年で38回目。開花時期が早まった最近は3月下旬に開催日を定め、今年も早めの開花を想定していた。本橋健明(けんめい)理事長は「祭りの日にすでに花が散ってしまったことはあったけれど、開花前なんて初めてかもしれない」と驚く。

 それでも大勢の人が繰り出し、地元の学校や団体の演奏や踊りを楽しむ一方、「来週また来ようかな」との声も聞かれた。

 昨年は全国的に記録的な早さで開花し、東京も3月14日だった。今年はもう少しかかりそうだ。(中山由美)

 

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62年ぶりの珍事 東京のサクラ開花は積算温度700度超える

森田正光気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ会長 3/27(水) 15:06

ウエザーマップ

 

 今年の東京(靖国神社)のサクラの開花は当初のウェザーマップの予想では3月20日で、平年より4日ほど早くなる予想でした。その後、2月の高温を受けて3月17日の予想に変わり、やはり今年もかなり早い開花になるとみられていました。

 

 ところが3月27日現在、気象庁から開花の発表はありません。おそらく今月中には咲くものと思われますが、2012年3月31日以来の「遅咲き」ということになりそうです。

 

 ふつうサクラは暖冬だと早く咲くとされています。そのため昔は農作業の目安ともなっており、サクラの「サ」は「サツキ」や「サナエ」と同様にお米の神様を意味したという説もあります。

 

 その季節的にぶれないサクラが、今年は1月、2月と記録的な暖冬であったにも関わらず、まだ咲いていないのです。

 

600度の法則があてはまらない

 サクラの開花でよく知られているのは「600度の法則」です。2月1日からの最高気温を足していって合計(積算)が600度付近になると、サクラが咲くというものです。実際、過去の例でいくと昨年が3月14日で593度、一昨年が3月20日で627度、過去10年の平均で614度と、突出しての異常な値はありません。しかし今年は3月27日15時までで732度で、すでに積算温度が730度を超えています。

 

 ちなみに積算温度が730度を超えての開花は、過去もっとも積算温度が大きかった1962年の768度以来ですから、実に62年ぶりの珍事ということになります。

 

開花が遅れている理由は暖冬だったからか

この冬の気温の推移 日本の平均気温の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+1.27度で1898年以降2番目の高温だった(出典気象庁HP スタッフ加工) 

この冬の気温の推移 日本の平均気温の基準値(1991〜2020年の30年平均値)からの偏差は+1.27度で1898年以降2番目の高温だった(出典気象庁HP スタッフ加工) 

 ではなぜ開花が遅れているのでしょう。

 

  過去の例でいうと、積算温度が最も大きかった1962年(768度)は冬が寒くて2月になっても最低気温が0度未満の冬日が半月ほどありました。また3月も総じて気温が低く、日照時間も少なかったことから、なかなかつぼみが成長できなかったことが推測できます。

 

 そのほか、過去の開花が遅い年も、だいたい冬から春が寒く、開花までの日数がかかっていました。それが、積算温度が大きくなることの理由でしょう。

 

 ところが今年の冬は全国的に気温が高く、2020年に次いで史上2番目の高温でした。そして東京の場合、3月に入って雪が降るなど「寒の戻り」はありましたが、特別気温が例年より低いというわけではありません。

 

都市気候で東京のサクラは目覚めが遅い

 そこで考えられるのは、「休眠打破」です。

 

 サクラはただ単純に暖かいだけでなく、冬の間に一定程度の寒さがないと開花スイッチが入らないので、冬が暖かすぎると開花が遅れるのです。

 

 実際に、その昔はサクラの開花というと鹿児島や宮崎など九州南部が全国で一番早く開花することもありました。ところが近年は九州南部の冬は暖かすぎて「休眠打破」がうまくできず、サクラの開花が遅れるという事態になっています。今年も九州より先に高知が3月23日開花しました。

 

 これまでの東京は暖冬といってもサクラの開花が遅れるほど暖かくは無かったのに、それがひょっとして都市気候の影響で冬の温度が高すぎて、暖冬過ぎて開花が遅れるということになっているのかも知れません。

 

最新の開花予想と開花直前の気温の推移

 すでに開花予想日当日となってしまった東京ですが、現地の様子を見るとあと数日かかるのではと思われます。

 

 そこで、余談ですが東京におけるサクラの開花日直前の最高気温の状況を2000年以降で調べてみました。すると昨年までの23年間中、20年分が最高気温の平均が15度以上(当日を含む前1週間の最高気温の平均)で、15度を下回っていたのはたった3年。どうも、開花間際の気温も関係しているのでは?と思わせるデータが出てきました。

 

 それに当てはめると、今年は3月29日か30日頃になるかもしれません。

 

 

 

 

 

皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

      いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。