赤ん坊とルメ | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

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作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  赤ん坊とルメ

 

 愛犬ルメは16歳と半年、人間なら110歳です。

 私の娘に赤ちゃんが生まれて、娘が赤ちゃんをルメに見せに来ました。

 娘はルメにとってはお姉ちゃんで、ちいさいころよく一緒に寝ていたのです。

 お姉ちゃんの生んだ赤ちゃんと一緒に寝るとは、ルメは考えてもいなかったでしょう。

 しかし、ルメは、その子がお姉ちゃんの赤ちゃんであることはよくわかっています。

 寝たまま動けないルメが渾身の愛情表現で、赤ちゃんをなめましたが、一瞬だけです。何も知らない沙悟浄たちがきたないといって攻撃を始めるかもしれません。なんでもひとの足を引っ張らないと彼らは生きていけないからです。しかしだいじょうぶです。

 犬の唾液は人間のつばとは比べものにならない殺菌力を持っています。

 ルメの、愛情のこもったまなざしを見てほしいものです。

 もちろん赤ちゃんもまだ免疫に守られており、また衛生にはとても気を付けて育てています。

 ルメはあと何か月生きられるかわかりません。

 最初の出会いで最後の別れになるかもしれないので、ルメはじっと赤ちゃんを見ていました。

 ルメは赤ちゃんが好きなようです。

 

 

  

みなさまにすばらしい幸運や喜びがやってきますように。

   いつもブログを訪れてくださり、ありがとうございます。