ルーローファンの光 | 日置研究室 HIOKI’S OFFICE

日置研究室 HIOKI’S OFFICE

作家の日置俊次(ひおきしゅんじ)が、小説や短歌について語ります。
粒あんが好きですが、こしあんも好きです。

 

  ルーローファンの光

 

 自宅にいて、中華の店にお弁当の配達を注文しました。

 ルーローファンです。

 魯肉飯は、豚のバラ肉と玉ねぎを煮込んだ台湾の代表的な、かけごはんです。庶民の食べ物で安いのです。ルーローファンのために台湾に行きたいと思えるほど、おいしいです。それぞれの店に、秘密のレシピがあります。

 今日のこのお店、中国人がやっているらしいのですが、台湾鉄道弁当や、台湾風の料理も扱っています。値段がとても高いのですが、クーポンがあったので注文しました。

 八角の懐かしい匂いがしました。

 ルメが走ってきて、すごい目力で見つめています。

 「それ私の? チャーシーウオーダ?」

 と聞いています。

 味が付いた人間の食べ物は、あげられません。塩分には気を付けています。

 弁当を写真に撮り、台湾人の友人にメールで見せました。

 何となく台湾のルーローファンと違うけれど、なぜだろうと私は聞きました。

 すぐに返信がありました。

 「光が違う。本当のルーローファンは、もっと煮込んであって、どろっとしていて、肉が溶けかけていて、つやつやと光っています。そのルーローファンは煮込みが足りなくて、まったく光がありません。台湾のルーローファンではありません」

「光澤不一樣,真正的滷肉飯要再滷久一點,滷到最後會入口即化,看起來很有光澤。但這碗滷肉飯的滷汁還不夠透徹也完全沒有光澤,不是台式滷肉飯吧~」

 そういって、光っているルーローファンの写真を送ってくれました。

 それで疑問がすべて氷解したのです。

 ルーローファンはおいしいタレにまみれて、てかてかと光っていなければだめなのです。

 私は、とにかくルメが目を輝かせているので、もちろんあげませんが、まあルーローではなくルメの目が光っているということで、それでいいかとも思っています。味はおいしかったです。

 ルメにはお芋をあげました。

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

  

 

 

 

 

  

  

 

 皆様のご健康をお祈りいたします。

   そして皆様に、すばらしい幸運や喜びがやってきますように。

    いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。