香港デモ 報道姿勢の違い | 同床異夢

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 8月31日の大規模な香港デモの報道を

朝日新聞と産経新聞で比較してみた。

 

 (8月31日のデモ 傘とマスクだけで身を守る香港の若者達)


 

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朝日新聞見だし

香港でデモ強行、政府に火炎瓶「私たちを止められない」

(8月31日 朝日新聞デジタル)

https://www.asahi.com/articles/ASM805371M80UHBI017.html

 

 

産経新聞見だし

香港で大混乱 繁華街に催涙弾

(8月31日 産経ニュース)

https://www.sankei.com/world/news/190831/wor1908310024-n1.html

 

 香港で何が起こっているのか?

31日の大規模デモは、警察がデモの許可をしなかったが起こった。

デモの主催者側は中止を発表したが、市民が自然と集まりデモになった。

 

 なぜ、デモは強行されたのか・・・

この日は、香港の人達にとっては大事な日だった。

今から5年前の8月31日に、全人代(全国人民代表会 中国共産党)で

香港の行政長官選挙の立候補者は親中派だけに限定されると決定された。

 

つまり、反中国の人は立候補できなくなったのだ。

一国二制度といっても、中国共産党は早くから香港を飲み込む手はずを整えていた。

 

それに反発した若者が、「雨傘運動」(2,014年)をはじめた。

デモは民主的なものだったが、警察に鎮圧され逮捕者も出た。

また、この雨傘運動の首謀者達に香港裁判所は有罪判決を下した。

(デモ首謀者の有罪判決に反発する香港の人達 平成31年4月)

 

 

香港「雨傘運動」はなぜ起きて、何を残したのか? 指導者の一人が語った

 
 
こういう流れの中で、現在の大規模デモが起きていると理解してもらいたい。
 
前回のブログで書いている通り、香港市民の中国共産党に対する圧政の
反発エネルギーが何年も溜まって起こっているのである。
それを理解しないと、本質を見失ってしまう。
 
 
 これを理解した上で、朝日新聞と産経新聞の見出しの違いに注目してもらいたい。
朝日新聞の見出しだけみると、デモは公権力(中国共産党)によって鎮圧されても
仕方がない。といった印象を受ける。
 
政府に火焔瓶を投げつけて、止めることが出来ないなら、もっと過激になるかもしれない。
だから、武力鎮圧も仕方がないと思わせる見出しである。
また記事の内容も
 
デモ隊も政府本部に火炎瓶を次々と投げつけたり、隣の立法会(議会)への突入を試みたりした。繁華街の路上で物に火をつける参加者もおり、激しい抗議となった。」
 
と書かれていることから、デモ隊の過激さを強調している。
しかし、公開されている動画は、普通の人が抗議デモに参加している様子が映っている。
記事の内容と実態がかけ離れていることがわかる。
 
どちらかというと、朝日新聞は中国共産党よりの記事を掲載している。
武力鎮圧を正当化する為の布石として書かれているのかもしれない。
 
 では、産経新聞はどうか・・・
デモ隊に向けて催涙弾が投げつけられたという見出しだ。
記事の内容も
「共産党を追い出して香港を取り戻せ」
 
「これが香港人の旗だ。中国に言いたい。香港人の自由と
尊厳を返してくれと」
と若者が語っているなど、どちらかというと香港市民側にたった記事である。
 
 朝日新聞は、デモ隊が暴徒化しているかのような印象操作を行っているが
最前線にいるデモ隊の若者達でさえ、手には何も持っていない。
 (デモ隊はこん棒やゲバ棒などの武器らしきものは持っていない)
 
しかし、警察側は催涙弾は元より、ゴム弾で若者達の目を狙ったり
警察棒を振り回している。
 
 
 どちらに正義があるのか?
朝日新聞の読者がもし、この記事を読んでくれたら
どう思うだろうか?
 
香港警察の名誉の為に書いておくが、香港人で香港警察に勤務している警察官は
香港の若者を鎮圧するのを嫌がっているそうだ。
 
また、交通網が遮断されていて、バスの運転手なども迷惑しているという話も聞くが
その反面、デモ隊に遭遇したバスの運転手が、親指を上げたりしてデモ隊に声援を
送る人もいるそうだ。
 
私に出来ることは、せめてこの二つの記事を読み比べて
どちらに正義があるかを広めていくしかない。
 
そして、日本も無関係ではないことを理解してもらいたい。
子供達がこんな目に遭っていいですか?
現在のままの日本だと、数年後同じ目に遭うのは明白だ。
 
それは、我々大人の責任であると理解してもらいたい。
中国に媚びへつらう、松本剛明のような人物を当選させてはいけないのだ。
 
香港の若者やデモに参加している人の無事を祈るばかり・・・
 
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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