来週の土曜日は、長男次男の合同結婚式だ。
我が子ながら今の幸せ一杯の姿を見ていると、若い頃を懐かしく想い出すものである。
当時、勤務していた済生会病院から北川さんという上司を主賓としてお迎えした。
四半世紀仕えたが信楽高原鉄道列車事故が起こり、被災者及び遺族救済のために身を投げ打って済生会を辞められた方だ。
その方の祝辞は、今でも忘れることができない。
『このようなおめでたい席で好ましくない事を話すかもそれませんがお許しください。』から始まった。
それは、様々な人間関係の中で、家族という関係を考えてみると、親子・兄弟・夫婦とあるが、選び、選ばれることのできるのは夫婦だけであると。
しかも、その結びつきは、地球上の人口から勘案するに32億5千万分の1の出会いであると。
まさに、『出会いは偶然、別れは必然』と仰った。
いかに愛(いと)しく思っても、いずれ別れは必ずやってくる。
その時に『貴方に出会えてよかった。ありがとう、おかげさま。』といえる人生を歩んでいただきたいと。
『身は何時か何処かで滅ぶ。その時におかげさま。ありがとう。』と言い合える人生は、何ものにも代え難いと。
折しも先日、市川海老蔵の嫁(小林麻央)さんが34歳という若さで亡くなられた。
『来世も、来々世も一緒にいよう。』という海老蔵さんのプロポーズに、がんと戦いつつ、決して逃げなかった麻央さんの手記が海外で炎上しているとのこと。
お釈迦さまは、『人生は苦なり。』とお説きになり、その苦悩の根源は、他ではなく私の心であるとお諭しくださった。
人生の節目において〝おめでとう〟と言われた瞬間から、新たな苦悩が始まるのである。
自分にとって愛しく、思い通りになってほしい人ほど、実は思い通りにならない。
改めて己を省みるに、お互いを拝み合い、助け合っているかといえば、決してそうだと言い切れない己の姿に気づかされる昨今である。
サンライズ