この時期、夏の風物詩と云えばやはり怪談である。
昔、あるイベントでの反省会で『雨が降った後の階段は怖い!』と云われ、笑ってしまったが、確かにこれも滑って怖い。
最近のオバケ番組では、心霊写真や超常現象といった殆どがCG映像によるオバケが多い。
古来より、『足がない』、『髪が長くて恨めしやと言う』、『両手の甲を前に垂らしている』というのがオバケの特徴である。
つまり、足がないからフラフラと彷徨い、後ろ髪を引かれるように過去に囚われ、両手を前に出してアレが欲しい、コレも欲しいと愚痴る。
本当にオバケなるものが実在するかどうか判らんが、これはオバケだけに限ったことではない。
親鸞聖人は、
『 凡夫というは、無明煩悩欲も多く、怒り腹立ちそねみねたむ心多く ひまなくして臨終の一念に至るまでとどまらず、きえず、たえず 』
と、一念他念文意でご指摘くださっている。
気がつけば、地に足がつかないでフラフラと人生を彷徨い歩きながら、臨終の一念まで留まることなく、消え ることなく、煩悩まみれのオバケは「私達」なのかも知れない。
こんなオバケでも、常に阿弥陀さまは大悲のお心で『救わずにはおれない』とはたらきかけてくださっているのである。
サンライズ