世間では、仕事など社会的に成功することを出世(しゅっせ)という。
『あの人、出世しやはったんやてー。』などと聞くと前はどうだったのか大凡の見当がつくものだ。
また、ツバス⇒ハマチ⇒ブリなどのように成長につれて名前が変わっていく魚のことを出世魚という。
仏教で云う出世には、『迷いの俗世を離れ、仏道修行に励む。』という出家の意味と、『お釈迦さまが衆生を救うためにこの世にお生まれになった。』という二通りがある。
どちらも共通しているのは『救済』だ。
正信偈にも『如来所以興出世 唯説弥陀本願海』とある。
この場合の『如来』とは、阿弥陀如来ではなく釈迦如来を意味する。
読み方は、
『 如来、世に興出したもう所以(ゆえん)は、
ただ弥陀の本願海を説 かんとなり 』
である。
つまり、『阿弥陀さまの本願(仏説無量寿経中四十八願)を説くためにこの世に生まれてこられた。』と親鸞聖人はいただいておられる。
我々も単なる出世魚であってはならない。
出世の本懐 を明確にすべき必要がある。
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