最高に難しい法話とは、子供達への法話だ。
これが上手くこなせれば大したものと言えよう。
毎年、『地蔵盆こどもの集い』の法話が一番難しい。
先ず、僧侶たるものは仏法を伝えなければならないという先入観が強い。
この先入観を捨てない限り、法話は始まらないのである。
そして、対象はとても騒がしい。
横向いたり、寝転んだり、後ろ向いてじゃれ合っている。
合掌と掛け声を掛けても手を合わす子供は少ない。
頭の中は、お菓子、景品、ゲームで一杯なのだ。
従って、お話しではなく質問に切り替える。
そこで、『これなーに!』と数珠を見せる。
『おじゅず』と応える子もいれば、『うでわ、わなげ・・・』と応える子もいる。
でも、聞くことによって目先が愚僧に移るのである。
そして次に『何に使うものかな?』と聞く。
応えはさまざまで面白いが、ここまでくればしめたものである。
しっかりと、その意味と使い方を伝える。
そして、最後に合掌してお話しを終えるので ある。
サンライズ