先月、ご門徒以外の方から葬儀式を頼まれた。
『菩提寺さんがあればそちらに!』と示唆させていただいたが、分家とのことで是非の願いだった。
故人は一人で事業を立ち上げ、頑張って来られたのだが後継者は育たなかった。
奥さん共々に頑張ってこられたありし日の姿は誰もが絶賛するおしどり夫婦だったという。
入院中も『生涯現役』を言い張っておられたようだ。
一代で絶えてしまうのは惜しいようだが、なかなか、思いどおりにならないのは世の常である。
中陰法話は一貫して、『あなた方も私も、みんないずれはこうなる。』というお話しをさせていただいている。
だから、『どうするの?、どう生きるの?』に繋げて欲しい。
この方は、生前、連れ合いや親への感謝を一日たりとも忘れなかったと聞き及んでいる。
少しでも肖りたいものだ。
真宗の僧侶は死者に対する語りかけはしない。
亡くなられた方をご縁として今を生きる方々への語りかけだけである。
だから御霊を鎮める作法もなくば、祈願や祈願もない。
勿論、シャーマン的能力もなく、厄除能力も持ち得ていない。
ただただ、『お念仏だけ』なのである。
サンライズ