「BT7」ギヤボックスの修正と修理とDMMデータ利用について | ひのきの模型工房 ブログバージョン

「BT7」ギヤボックスの修正と修理とDMMデータ利用について

自作のBT7のギヤボックスですが、一応質問が来ましたのでその回答も含めて、改めて掲載します。


BT7のギヤボックス・ステアリング用のパーツは、タミヤのBT42のキットにも使えます。

まぁ、足回りは同じですからね~、当然キットのパーツも同じなのでそのまま使えます(笑)


と、言っても、まだDMMにも誰でも作れるように設定して無いので、設定変更して、誰でも造形できるようにします。



前回紹介したギヤボックスから、多少修正をしております。


前回の記事はココです。


万が一、これを使ってみたいと言う人が現れたときのために、修正点と組み立て時の注意点を書いておきます。



で、

今年のホビーショウ会場でおばかなミスでギヤボックスを壊して走行不能になったわたしのBT7ですが、

その場で応急修理が出来ないのはまずいと痛感して、

あれから、ギヤボックスを4回以上設計しなおしましたww


設計変更の最大点は、ある程度分解可能なようにすることで、たとえば、起動輪とか可動する転輪を脱着可能にするとか、ギヤボックスを取り外せるとか....

ですが...

まぁ、

完全には無理でしたww


とりあえず、作りながら説明を書いておきます。


パーツ構成は変わって無いので、前回の記事を参照してください。


組み立て方法も同じで、まずはメインのギヤを組み込みます。



軸は1mmの真鍮線を使ってます。

ギヤボックスに差し込んで、適当な長さでカットして、途中まで抜いてギヤを一枚ずつ差し込みながらシャフトを差し込んでいきます。


このとき、ギヤの向きには注意してください。

特に最後の平ギヤも向きがあるので、注意してください。




最後に入れる平ギヤの赤い矢印の出っ張りのあるほうが内側になります。

写真の黄色い矢印の幅が平ギヤの幅ぎりぎりに設計されていて、ギヤと接触しますが、狭いからと言って削って広げないように!!

平ギヤがぶれないようにずれないようにわざとそうしてるんですww


転輪との連結ギヤは、ギヤの軸の穴のサボート材をきれいに取って、軽く回るようにしておいてください。

ココのギヤの動きが渋いと、抵抗が多くなります。

予めギヤの軸にはすべり用シリコンを塗っておくと良いです。

蓋を接着するときには、瞬間接着剤を針の先につけて、蓋の隙間に塗っていくように慎重に行ってください。



連結ギヤの起動輪シャフトの軸は、2個のパーツ(ギヤと起動輪軸)で挟み込みますが、この二つのパーツは接着ではなく圧入出来るサイズにしました。

最後まで押し込んで、2個のパーツの間に透き間が開かないように!!



下の写真の起動輪軸のパーツの黄色い矢印の部分のサポート材は取り除いて、最後に付ける蓋のパーツを差し込んで、抵抗無く回転するようにしておきます。

ただし、削りすぎるとグラ付くので、注意してください。


ギヤと軸を挟み込んだアームをギヤボックスに差し込んで、蓋をします。


蓋には、黄色い矢印の箇所に切れ込みがあって、そのまま押し込むとちょうどはまって、抜けにくくなります。なので、ココも接着しません。

このパーツが脱着出来ることによって、組み立て後も、ぎりぎりギヤボックスが取り外せるのです。



ただし、このパーツがずれているとまずいので、しっかり刺さっているか、下の写真の黄色の矢印の位置にすき間が無いかどうか確認します。

ここまで組み立てたら、起動輪の軸を手で回して、ギヤが抵抗無く回転するのを確認します。



ギヤの回転が問題なければ、最後にサス用のピアノ線を通します。





このとき、無理に余計な力をかけると、アクリルのギヤボックスが割れるので、慎重に行ってください。



この状態で、モーターを取り付けて、シャシーにギヤボックスを固定しますが、

その前に、転輪と転輪の取り付けを確認しておきます。


まず転輪ですが、転輪パーツに0.5mmの穴が空いていて、0.4mmの真鍮線でシャフトと転輪を貫通し抜け止めできます。

ちなみに、転輪パーツが表と裏の2パーツに別れてますが、よく考えたら分ける必要が無いんですww

そのうち時間があれば一パーツにくっつけてしまいますが(笑)


起動輪も、転輪同様、真鍮線を差し込んで抜け止め仕様にしました。

そのため、旋回起動輪の内側だけ造形して、外側はキットのパーツをそのまま使っていたのですが、修正版では、起動輪を丸ごと造形してます。



これもいろいろ考えて、試行錯誤したんですが....

結局は、起動輪丸ごと作る結果に落ち着きましたw


真鍮線を差し込む穴は0.5mmで、転輪も起動輪もしっかり軸のおくまで差し込まないと通りません。


で、差し込んだ真鍮線をカットしたとして、ちと、線が長すぎますw

邪魔にならないように、少し戻して、曲げておくか.....

まぁ、その辺は現物あわせで苦労してみてくださいww


ちなみに、起動輪とか転輪の軸が差し込まれる部分についているサポート材もある程度とっておく必要がありますが、削りすぎると緩くてグラ付くので、ささり具合を確認しながら慎重に行ってください。


完成したギヤボックスを破損したBT7のギヤボックスと交換してみました。

写真の右側が、交換した新しいギヤボックスです。

旧タイプとは、ギヤ比は変わって無いので、走行性能は同じです。







転輪の裏の板が割れて、透き間が四角く広がってしまいましたが....

(展示会場で、無理やりギヤボックスを外そうとして、割ってしまった><)

まぁ、転輪に隠れてほとんど解らないので、そのままにしますw


転輪と起動輪をつけると



転輪は、破損したパーツをそのまま使いました。

差し込んでるだけで抜けにくいので、そのまましばらく使います。


起動輪は新たに作ったやつで、0.4mm真鍮線で抜け止めします。


あとは、起動輪の塗装をすれば、とりあえず修理完了です。



実は、今回使ったギヤボックスより、現在DMMにアップしているギヤボックスの方がさらに修正されています。

ただ、金欠で、造形出来ないないのでww


修正箇所だけ3D画像で説明しておきます。



写真のギヤボックスパーツの矢印の箇所に、シャシーと固定するための0.5mmの穴をあけた出っ張りを追加してます。


これは、M3スチュアートでテストして便利だったので、BT7のギヤボックスにも付けておきました。

この穴を延長するように、シャシーにも0.5mmの穴をあけて、同サイズ0.5mmの真鍮線で接続するのです。

そうしておけば、いざと言うときにギヤボックスが外れます(笑)



で、

BT7を可動させようとすると、このギヤボックスパーツ以外にも必要なパーツがあります。


ひとつは、ステアリングパーツ。

ステアリングパーツの説明(工作手順)は、別の記事で書いてますので、それを参集してください。



もうひとつは転輪外側のゴムパーツ。

これです。




このパーツだけは、DMMに注文するとき、素材を「ゴムライク」で注文してください。

現在「ゴムライク」では柔らかさも3段階ほど指定が出来るようになったみたいですが....

残念ながら、パーツが小さいので、いちばん硬いゴムでしか造形出来ないようです。

そのち、柔らかいコ゜ムでも造形できるようになるかもですね(笑)


ただ、注意が必要で、このパーツを「ゴムライク」で注文すると、DMMより確認メールがきます。

「厚みが足りずに破損するかもしれません」と...

「それでもいいです!! 作ってください!!」

と、返信しないと作ってくれませんので、必ず返信してください!!



以上、3点の注文が、必要になります。


1.BT7用ギヤボックス (アクリル UltraMode)

2.BT7用ステアリングパーツ転輪つき (アクリル UltraMode)

3.BT7用ゴム転輪 (ゴムライク)


で、

これだけでは駄目です。


これを制御する基板とプロポが必要です。

基板とプロポは、「ひのき455赤外線システム」のモノをそのまま使えますが、プログラムの変更が必要です。

プログラムは、基板に刺さっているPICマイコンを書き換えたもので、既に基板をお持ちなら、PICマイコンだけ2000円(送料込み)でお分けいたします。


変更プログラムの仕様は、


1.電源投入時のデフォルトは、戦車走行モード(履帯走行)になっています。

  (旋回は左右の履帯のスピードを変えて旋回します。新地旋回・超新地旋回可能)


2.タイヤ走行に切り替えるときは、プロポのEボタン(右上のボタン)を長押しします。

  全LEDが一度点灯し、モードが切り替わります。

  このモードでは、走行中に左右のスティックで、前輪に接続しているサーボが動き前輪がステアリングします。

  ただし停止中は左右スティックは砲身上下サーボの動きに切り替わるので、前輪サーボは動きません。


3.ハーフトラックモード

 2の状態で、さらにEボタンを長押しすると、走行モードがハーフトラックモードに切り替わります。

 この状態では、左右旋回時、ステアリングだけではなく、片側のモーターの回転数が落ちで小回りします。

 ただし、低速時には効果がほとんど無く、逆にトルクが弱くなって旋回しにくくなります。

逆に高速時には左右のモーターの回転差が顕著に現れて、小回りが出来ます。


 展示会でジオラマ台の上を走らせていて、慣れてくるとハーフトラックモードの高速旋回がけっこう面白かったので、ひのきお勧めモード゛ですww


4.3の状態で、さらにEボタンを長押しすると1の戦車走行モードに切り替わります。


前輪ステアリング用のサーボは、基板のリコイルサーボ用のコネクタに接続します。

なので、砲身のリコイルは出来ません。


以上が、プログラムと操作の変更点です。




あと、

BT7用の砲身パーツ・砲塔旋回ギヤパーツもあります。



これは、BT7用の砲身なので、BT42には使えません(笑)

ただ、砲塔旋回用のギヤは使えるかも...


ちなみに、組み込むと、こんな感じです。



砲身には0.9mmの穴が空いてますので、0.8mm位の光ファイバーが通せます。

ちなみに、リコイルサーボが使えないので現時点では無理なんですが、砲身パーツ自体はリコイル可動します。


一応、機銃の銃身のパーツも付いてますが、あまりに細すぎて、作っている途中で折れると思うので、あきらめて真鍮パイプを使ってください(笑)




最後に、

BT7用のギヤボックスですが、

正直、わたし以外の人がDMMに頼んで、仕様通り作れるかどうかは....

不明...と言うか、

難しいと言うか.....


難易度はとっても「高い」です。


出来る・作れる・走る


保障は、一切ありません。


もちろん、出来なくても返金されません。


もしかすると、2・3回注文して、作り直さないと完成しないかもしれません。


プラと違って、アクリル素材は作りなれないと思わぬところで折れたり割れたりします。


それを覚悟の上で、あくまでも自己責任で制作してください。



で、

どうしても、作れなかったときは、

そのキット・材料一式を持って、オフ会に参加してください。

直接 どこが悪かったのか、どうすれば可動できるか、アドバイスします。



ひのきがDMMにアップしたデーターは、こちらです。