布のシワを描くのが好き
こちらの絵はグループ展で発表した時、私の想像以上に好評で、驚きました。ダウンの質感がいい!と言ってくださる方が多かったです。
確かに、油絵を描き始めた時から布に着目してよく描いていた気がします。
この絵の制作過程をまとめてみました。どのように描いているのか、何を思いながら描いているかをまとめました。
「white nostalgia」
F6 キャンバス 油彩
学校では
クロッキー → デッサン → 本制作
の順に構想を練ってから油彩を描くということをしています。
始めての展示用の制作ということで、この順にちゃんと制作してみました。
構想クロッキー
こんな感じで描いてみたいな、という頭の中のイメージを簡単に小さいメモに描きました。
私が住んでいる場所は、冬になると雪深くなります。美しい雪景色を描いてみたいとずっと思っていたので、形にしてみることにしました。
構想デッサン
本制作のサイズでデッサンを描きます。どのような構図にするか練り、それぞれのモチーフの造形について研究します。
本制作
デッサンは本制作と同じサイズだったので、キャンバスに写し、黒とグレーで形をとりました。
日本画の勉強もしていて、最初に墨で形をとる日本画の描き方を意識しました。なるべく線を美しく描こうとしましたが、油彩ではなかなか難しかったです。
ここでは、ごく暗い所は黒く塗りました。
線が乾いたら、色を薄く全体的にぼかしながら塗りました。場所ごとに適度に色を変えながら。
濃い所、明るい所、自分が一番描きたいと思う部分から先に描いていきました。
質感にもこだわりながら。
背景も苦労しつつも、奥の木と手前の木を意識して描きました。
全体の色のバランスを調整して完成です。
この時はまだ「氷野晶子」というアーティストネームを使っていたので、そのサインになっています。その後「樋口明子」に直しました…!
絵によって描き方は違います。まだまだ研究中です。また、色んな絵でこのような制作過程を載せようと思っています。
ご覧いただきありがとうございました・:*:
◆展示いたします
1/11-19 New Year Selection 2018
◆新ホームページ作りました
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