野王~愛と宿命の森~★4(80点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

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AMAZONプライム映画が主体のレビュー。たまに例外はありますが、日記公開時、プライム会員が無料で観れる映画をチョイス。
できるだけ良い映画に出会いたいため、基本的にAmazon評価で★4以上が付いているものを選んで視聴した上、個人的な採点を実施しています。

■短評

スケールなどは小さいが、ほっこり観られる楽しい良品。

 

■あらすじ(アマプラ紹介文より)

天目山で大猿と共に暮らす山魁は、高山雄に追われていた箜児を救う。毒に侵された大猿の治療と父親の敵討ちを交換材料に、箜児と山魁は協力し合うことになった。薬草を探しているうちに、2人の距離は徐々に縮んでいく。山魁を逆恨みした高山雄は仏手十三妹を差し向けるも、山魁を倒すに至らないどころか敵対されてしまい、一層恨みを深めた。箜児との暮らしに幸せを見い出した山魁は、高山雄への復讐を諦めさせて山にとどめようとするが…。

 

■総評

配信用映画ということらしく、予算的な面もあってかスケールの大きさなどは感じない。画角的にも、なんとなくテレビドラマを観ているような気にもなってくる。

スタートだけ割とシリアス感があるが、序盤からすぐにコメディに入っていく。特に、重要なキャラクターとなる女侠客が出てきてからはギャグも頻繁&盛大になっていき、割と好み的には刺さる内容でニコニコしながら鑑賞できた。ツッコミどころ満載でもどうでもいいやという感じになる。きっと声出して笑いますよ。

とはいえ、ギャグ一辺倒なだけではなく、演技上手で可愛い子役(少女)と、大猿に育てられた力持ちの主人公の交流は、ともに辛い過去が意外なところで錯綜する中でお涙頂戴。題名どおり、愛だよ、愛。悪役も普通に悪い奴なんだけど憎めないアホさを発揮しまくり、きっちり成敗されてしまうので爽快。本格ではないけどちょっぴりカンフー要素とゾンビ要素(笑)も。

知名度は皆無じゃないかと思われる作品だが、家族そろって笑いながら、思いのほか楽しめる内容になっているので、小学生高学年くらいだったら、夏休み・お盆休みで一緒に観るのにお勧めできる感じ。意外や意外の拾い物映画、ハッピーエンドです。