■短評
ジーパーズ・クリーパーズの続編映画。冒頭のUMAみたいな怪物登場シーンが割と怖い。ここが最高潮だったかも。
■あらすじ(アマプラ紹介文より)
人気のない道の脇でバスが不自由になったとき、高校のアスリート、チアリーダー、コーチのチームは、彼らが倒すことができず、生き残れないかもしれない敵を発見します。ザクリーパーがヒット映画の恐ろしい続編に戻ってきました。
■総評
B級ホラーなんだけど、観客を笑かそうという意思はほぼ感じない。
ただ、クリーチャー自体の気味の悪さは充分以上にあって、人間型であるがゆえの不気味さもあり、なにより強い。そういうキャラクターを観たいな!という向きにはお勧めできるかも知れないが、冒頭に書いたように笑いがある訳でもなく、ストーリーに捻りがあるわけでもなく、登場人物たちに魅力があるわけでも、B級ホラーにありがちなおっぱいポロリがあるわけでもなく、何か物足りないなあ、と感じる人が多いのではないだろうか。
最近のB級ホラーといえば、お笑い映画と化している場合が非常に多くて、観客もそれを期待している場合が多いんじゃないかと思うので、これくらい古い(2003年)作品の場合は、肩透かし感を最初から覚悟する必要があるかも知れない。というか、もっと古い映画のような感覚がある。わざとレトロを狙ったのだろうか?
さすがに2020年代にもなると、お笑いの無いB級でも、映像はCGである程度なんとかできるし、ストーリーがしっかり作られているものが多くなってきていると思うが、やっぱり20年以上も前だと、「デザイン性の高いモンスター」だけで突っ走ってしまう場合もあったのかも知れない。それだけで楽しめる人は良いと思うが、さすがにもうホラーも何十本観たか分からなくなるくらい経験値がつくと、それだけでは物足りなくなってしまう。
ただ、僕は最初の「ジーパーズ・クリーパーズ」を視聴せずに本作だけを観たので、ちゃんと一作目から観たらまた感想は変るのかも知れない。