8番目の男★3(69点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

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AMAZONプライム映画が主体のレビュー。たまに例外はありますが、日記公開時、プライム会員が無料で観れる映画をチョイス。
できるだけ良い映画に出会いたいため、基本的にAmazon評価で★4以上が付いているものを選んで視聴した上、個人的な採点を実施しています。

■短評

韓国版「12人の怒れる男」?ただ本作は、実際に韓国で行われた、初の陪審員裁判を基にした作品らしい。

 

■あらすじ(アマプラ紹介文より)

国民が参加する裁判が歴史上初めて開かれる日。大韓民国初の陪審員になった、年齢も職業も異なる8名の普通の人々の前に置かれた事件は、証拠・証言・自白まで揃った明白な殺害事件。被告人がいきなり嫌疑を否認したため、陪審員たちは急きょ有罪無罪の決断を迫られることになる。誰もが困惑する中、裁判長は裁判を進めようとするが、8番陪審員ナムをはじめとする陪審員たちの突発的な行動により裁判は予期せぬ方向に進んでいく。

 

■総評

久しぶりに見た韓国映画。基本的に好きなので、観る時はものすごく連続して見るけど、観なくなったらずっと観なくなる不思議。

んで、久しぶりには何がいいかな・・・と思っていたら、大好きな法廷物っぽいものを見つけたので本作に。

事実を基に。ということで、僕の好きな「韓国映画らしい」ぶっとんだ展開やギャグはそこまでではなかったものの、軽快さはきちんとあった。しかし、これも少し残念なのだが、事実を基にしたということで、そんなにすごいどんでん返しとかはないだろう・・・と予測したのだが、その通り、ラストの展開がかなり早いうちから読めてしまった。

そして肝心要として、本作が一体どこまで事実を再現しているのか?という点については、ネットで調べてもよく分からない。

映画のラストで、陪審員が加わった裁判の場合は、通常と比べ無罪率が3倍になっているということが伝えられるのみ。

ただしこれも、これだけの情報では韓国の捜査機関や裁判に杜撰さがあるのか、判決に陪審員の人情が加わり過ぎるのかどうかも良く分からない。

本作は実際の裁判を再現したとはいえ、脚色が多いのであれば、それは製作側の恣意的なメッセージに繋がると思うし、ほぼノンフィクションというのであれば、とても感心する内容となる。そこがよく分からない点が非常に残念だった。あと、純粋に映画として評価する場合、「12人の怒れる男」をかなりリスペクトしているんだろうけど、進行に類似点がかなりあった点もいただけないかなあ。