ピッグ/pig★4(77点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

田舎のインドアアラフィフの日々

AMAZONプライム映画が主体のレビュー。アラフィフです。
★1/最低。見ない方がいい
★2/見どころがないわけじゃないが酷い部分が
★3/普通。あんまり面白くはない
★4/なかなかの良作、力作、工夫作。
★5/面白い。人に勧めてもOK。90点以上は是非観て欲しい。

■短評

出ました、みんな大好きニコラス・ケイジ。相変わらず色んな役をやるねえ~。

 

■あらすじ(アマプラ紹介文より)

レゴンの山奥で、孤独な男ロブはトリュフ狩りをする忠実なブタと住んでいた。ロブはトリュフバイヤーのアミールと希少で高価なトリュフを売買し、わずかな物資で生活していたが、ある日大切なブタが何者かによって強奪されてしまう。ロブはブタを奪還するためにポートランドの街まで下り、アミールと手がかりを捜す。ロブはブタの行方を辿る中、故郷でもあるポートランドで自身の壮絶な過去と向き合うことになる。

 

■総評

名(迷)作のウィリーズ・ワンダーランドとまさかの同年公開映画。かなり近いスケジュールで撮影していたと思うが、ここまでタイプの違う役柄を演じているというのは「節操がない」を通り越してやっぱりすごい人なのだ、ニコラス・ケイジ。浪費家で大借金を背負ったが、本業の俳優で、たくさんの映画に出ることでほぼ完済した、というところがカッコイイ。借金あってもフェラーリ全車種持ってるぜ!

そして、借金返済のためとはいえ、どの役もおそらく手抜きなんてしていないところもカッコイイ。「ウィリーズ」の若々しさから一転の頑固ジジイ。本作では美術も良かったと思う。最初に流血してから最後までその跡を直しもしない。町中の高級レストランでも流血まんまのボロ姿という貫き通し方がまた良かった。

途中でもブン殴られたりしながら、町の大親分にも対等に渡り合いながら、その目的は妻や子供や自分の名誉でもない、同居している「ブタ」を取り戻すことであるというのが、とてもシュール。大金積まれたって、愛しのブタの代わりにゃならんのだ。「最後の膝ガックシ」&号泣、笑うとこじゃないんだけど笑ってしまった。やっぱりいいぜ、ニコラス・ケイジ!