リベンジャー復讐のドレス★4(77点) | 田舎のインドアアラフィフの日々

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できるだけ良い映画に出会いたいため、基本的にAmazon評価で★4以上が付いているものを選んで視聴した上、個人的な採点を実施しています。

■短評

箱庭のような小さな町の舞台で行われるドラマ。こういう舞台演劇のような現実味の無い雰囲気はワクワクする。タイタニック以来久しぶりに見るケイト・ウィンスレットは、今作のとき40歳くらいだけどそんなに老けた印象はない。すみませんもともと老け顔だと思ってた。

 

■あらすじ(アマプラ紹介文より)

オーストラリアのある田舎町。25年前の少女時代、幼馴染を殺したと疑われながら町を去ったティリーが、久しぶりに町に帰って来る。認知症にかかった母親モリーの面倒をみるためだが、ティリーの帰郷をよく思わない者も大勢いた。都会で仕立て屋として成功したきらびやかな彼女の服装も、閉鎖的な田舎町では目立ち過ぎだった。しかし、洗練されたティリーの姿に町の男たちは心を奪われ、女たちは彼女が仕立てたドレスを着るようになる。次第に町に馴染んできたティリーだったが、彼女が戻ってきたのには別の目的があったー。

 

■総評

えらい大層な邦題で、それに釣られて観た人も多いと思う。僕もその一人だったりするわけだが。見終えたら原題である「The Dressmaker(仕立て屋)」の方がしっくりくる。邦題どおり「すげえ企みを持って派手な女が帰ってきた」みたいな雰囲気でスタートしたが、「復讐」はもともと計画していたものでもなく、流れでそうなった感じ。母ちゃん思いの良い娘っ子やんけ。そして実は、ドロドロしたサスペンス劇ではなくコメディ映画。んで色々とありながらもああ、ハッピーエンドか・・ヨカッタね、という展開から思いっきりマヌケなどんでん返し?があって、そこから再び物語が二転三転したのは予想外。ええ、どーゆーこと?これは無いんじゃね?と感じた人、多数と思います。

村中から理不尽に嫌われている主人公母子という設定、人によっては胸糞映画だなと思う場合もあるかも知れないが、そんなに嫌悪感を抱かないのは、疎外されている中でも好意を持ってくれる村人も多少はいたり、どこか演劇風な舞台や演技とコメディ的演出がチョコチョコあるせいか。ケイト・ウィンスレットは勿論、ヒューゴ・ウィービングほか実力ある俳優さんもいい味出しており、僕同様途中で「邦題おかしくね?」と気づいても一見の価値ある映画かと。最終的にはキッチリ「復讐」しちゃうしね。多数出てくるドレスがどれも個性的でとっても綺麗なこともあって、男性よりも女性の方が好感を持つ映画かもしれません。