前作で披露された「暗闇+盲目の老人(ただし凄腕の退役軍人)VS強盗」という秀逸なアイデアの続編。
まさか続編が出るとは思っていなかった。
あらすじ(Wikipediaより、序盤)
第1作の出来事から8年、盲目のSEALs退役軍人であるノーマン・ノードストロームは11歳の少女フェニックスと飼い犬のシャドーと一緒にデトロイト近郊で暮らしている。ノーマンはフェニックスに彼女の母親は一家の古い家での火事で死んだと言い聞かせていた・・
題名である「ドント・ブリーズ(息をするな)」は、前作では盲目である代わりに、その他の感覚が研ぎ澄まされ暗闇を味方とする「怪物老人」に対し、不幸にもその家に狙いを付けた哀れな強盗に対しての意味合いが強かったと思う。
本作ではそういう老人の能力を強調した敵との対峙シーンが少ない代わりに、とにかく緊迫に次ぐ緊迫の連続で、観ている僕が「息ができない」状態になってしまった。
終始ハラハラしっぱなし、という意味では、僕が観てきた中で過去を遡ってもトップクラスの作品である。
前回、最初は「哀れな老人」と思われた主人公が実はイカれた狂人で、話が進むにつれ強盗の方がまともな人間に思えて同情したものだが、本作ではほぼ全員がイカれた人間ばかり。
しかしこの脚本家は「最低に嫌な人間やストーリー」を作るのが好き?なのだろうか・・
どちらかというと1作目の「気持ち悪さ」は多少抑えられた気はするが・・うーん、そうでもないか。
続編ではあるが、本作だけ観ても理解ができる内容となっているので、プライムで無料になっているうちにお勧めしたい。
なお、これも傑作だった1作目は現在無料ではありません。
そして、更に本作は続編を匂わせるようなラストで、3まで出そうなところが凄い。怖い。
一体、どんな設定にするつもりなのだろうか。