私の愛車 トヨタGR86
仕事が終りますと、毎日綺麗にボディを拭いて、傷をチェックしています
もう、可愛くて大切でいつも語りかけながら拭いています
そんな大切な86ちゃんのボディに
半年程前から週末以外の平日に、薄い傷が付く様になりました
黒いスジや水色の衝突あとのスジ
😢何かな?
不安に思いながらも雨の日も毎日綺麗に拭いていました
11日の夜も仕事が終りましてから
綺麗に拭いて傷をチェック
そして12日の朝 86ちゃんを見ましたら
塗装は欠けて板金が見え
後は無数の擦り傷があちらこちらに付いていました
その前に、私は先月傷が付く瞬間も見ていて注意をした所でした
でもそれは無駄だったみたいでした
本日、怒りが収まらない私は朝から張り込みをし
携帯でその瞬間を撮るつもりでした
やがて傷を付けた本人達が集まって来ました
私は警察に被害届を出すつもりで
その集まった中の人物に問いかけました
その時点で怒りはマックス
私の86に傷を付けまくっていたのは
小学生の集団登校の子供達でした
皆が揃うまで集まる場所ではしゃぎ回り、私の車の周りで鬼ごっこやかくれんぼをし、水筒やランドセルの金具が容赦なく86のボディに当たり
擦られたりでドアの2ヵ所はへこんでいました
私はメモを取り、一人ずつ名前とクラスを聞きました
そして私はその子達に
おばちゃんの車の周りで遊んでる子は誰?
おばちゃんの車
傷だらけになって泣いてるよ
ほら、ココ
そう言って子供達全員に傷を見せました
そしたらみんな、ポツポツと
○○君と○○君や数人が車の周りでかくれんぼをしてた
と教えてくれました
やがて一番多く傷を付けた子が判明し、私は警察に被害届を出そう
そしてその子の親に修理代金を支払ってもらおう
そう思いました
所が子供達は、自分はしていない
とか言って逃げるのではなく
その子だけが車の周りで遊んでいたのではない
と、口々にその子を擁護し始めました
その姿を見て、私の怒りマックスはスーっと消えてしまったのです
何だか車の傷より、こんなに小さな子供達がお互いを庇い合う姿の方が
大切な気がしたのです
そして、車の小さな傷で夜も寝られなかった私が小さく思えました
被害届なんて出さなくていいや
大した事でもないし
ついさっきまで、悪魔の私が頭の中を駆け巡っていましたのに、いつの間にか天使(^^;)の私に変わっていたのです
子供達は登校の時間
おばちゃん、今度から車に近付かないようにみんなで注意するね
きっとハロウィンが近いから、おばちゃんの車の傷はお化けが付けたんだよ
なんてみんなが話だし、私も笑ってしまいました
そして、子供達の頭を一人ずつ撫でてあげて
行ってらっしゃいと声を掛けました
爽やかな青空
私の心も、きっと86ちゃんの心も
晴れ始めていたと思います




