毎日優しく声をかけて育てる鉢植えと、毎日罵声を浴びせて育てる鉢植えでは、成長速度に差が出ます
植物は、話す口を持ち合わせていませんが、成長に差が出ますのは、自分の周りの波動を読み、それを根に伝え養分の吸収に変化をつけているのかも知れませんね
植物に予知能力があるのは
何十年も元気に育っていた庭木がいきなり枯れ木となり、その年にその家の身内に不幸がある事を知らせる
といわれているという事です
私事で申し訳ないのですが、私の実家の坪庭には、それなりに大きな木が植わっていて、隣にある石灯籠とマッチした大変美しい坪庭だったそうです
その大きな木が、ある年にたった3日ほどで立枯れをしてしまい、その年の秋に私の祖父が亡くなりました
それは60年も前のお話です
そのお話を、何度か父から聞いた事がありました
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私の実家では、毎年春に良い香りのする沈丁花の木が坪庭に二メートルぐらいの高さで植わっていました
沈丁花の香りが春を呼ぶ…
私は毎年、その香りを楽しむ為に、春に京都の実家に帰っていました
ところが七年前の2月
実家に帰りますと、あんなに元気であんなに良い香りの花を咲かせてくれていた沈丁花の木が立枯れしていたのです
私は驚いて、父に話しますと
ははは、じゃあ今年中にお父さんは死ぬのかな?と冗談混じりに口にしました
当時の私は不安な気持ちを拭い切れず、名古屋に戻り四柱推命の父の命式を観ましたら、その年の12月◯日に凶星が二つも重なっていたのです
結局父は12月のその日に倒れ、半年後に帰らぬ人となりましたが、沈丁花は生命に代えて主の死を予知し知らせてくれましたのに、父は無理ばかりをして一日も体を休める事無く亡くなってしまったのです
今でも、春先に咲く沈丁花の香りを感じますと、亡き父を想い胸が痛くなります
私は、身内からもらった小さなランの鉢植えを大切に育てていました
そのランのお花はランちゃんという名前でした
そのランは毎年5月頃鉢植え一杯のお花を咲かせてくれて、ベランダはとても賑やかでした
ところが昨年の5月、十年間毎年咲いていたお花が咲かなかったのです
そして
秋に枯れてしまいました
茎は生きているかも知れないので
一本切って中を観ましたら、既に空洞で完全に生命の無い鉢植えとなっていたのです
これは本当に悲しかったですね…
残念な事に、このランをプレゼントしてくれました私の身内とは
昨年縁が切れています
縁が切れる事を、このランは既に知っていたのかも知れません
枯れてしまった私の大切なラン
いつも母の日に綺麗なお花を咲かせてくれていたランの花
長い間ありがとうね…
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