木の絵を描くバウムテスト | kumikoのブログ

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吉田九美子(四柱推命鑑定士・医学気功師・除霊師九氣.遠隔治療技術士)は、人のお役に立つためのブログを書かせて頂いております。人生の歩みの方向性を見失われた方、霊に悩まされておられる方等、様々なお悩みを解決し、アドバイスもさせて頂いております。

一本の木の絵を描く事で、
その人の心の中が分かるテストを
バウムテストといいます
皆様は、幼少期に一度は受けられた事があるかも知れませんね

このテストは、描かれた一本の木の大きさや位置、または木の実があるか無いか等でその絵を描いた人の心理を知る事が出来ますので、多くの分野の治療にも役に立っています

例えば大きな木を描く人は自分に自信があり、反対に小さな木を描く人は自分に自信がありません
普通の大きさの木を描く人は、今の自分に満足をされています

もう、数十年も前になりますが
私はある福祉事務所の職員さんに
こんなお話を聞いた事がありました
それは九歳の男の子のお話です
その子は毎晩義父から虐待を受けていました
革靴でお腹をねじ踏まれるのは日常で、顔やお腹を殴られたり蹴られたり、片足だけ持って八階から吊るされたり、この義父の虐待は異常でした
男の子は、とうとう精神に異常を来たしてしまったのです
夜に寝れなくなってしまったのです

毎日必死で夫の虐待から我が子を庇っていた母親がその事に気付き、福祉事務所へ男の子を連れて相談に出向きました
男の子は直ぐに入院措置を取られ
初めてゆっくり眠る事が出来ました
福祉事務所の職員さんと男の子が打ち解け始めた頃、事務所側からこの男の子に一本の木を描くバウムテストを行いました
男の子が描いた絵は

小さな枯れ木に雪が積もっていた絵でした

職員さんはその絵を観た途端
泣き出してしまわれたそうです
それは、こんなに悲しい絵を描いた子は今まで独りもいなかったからです
その絵は、男の子の心そのものだったのです
葉は一枚も無く、しかも枯れ枝に雪
この子はどんなに毎日が辛くて絶望的であったか
どんなに苦しく悲しかったか
それを思うと職員さんは涙が止まらなかったそうです
その職員さんの様子を見た男の子は
最後にこう話したそうです
でも先生、今は冬だから雪が積もっているけど、やがて春が来たらこの木は花が咲くんだよ

あまりにも悲しんだ私を見て、この男の子は私に元気をくれる為に
花が咲く事を話してくれる心優しいお子様です
と、面会に来た男の子のお母さんに
職員さんは涙ながらにお話されました
この男の子は私の息子です
私はその職員さんからこのお話を聞きました時に、その場でボロボロになるくらい泣いてしまいました
私の息子はこんなに苦しい中でも、他人を気遣う優しい気持ちを持っていてくれる
私はその時に誓いました
必ずこの虐待男(当時の夫)と離婚し
我が子と水入らずで暮らす
直ぐに離婚出来なかったのは
私が医療ミスの後遺症で、30分以上は普通に歩く事が出来ない体だったからです
それから私は、私自身も夫からの死ぬほど苦しい暴力や罵倒を受けながらでも、体の回復に務めました

目標は、この男と離婚し我が子を守る

どうか神様
その日まで子供が自殺しません様に
そればかりを祈り、そしてとうとうその日が来ました

九歳の男の子は中学生に成長し
無事に姉と妹と母親と念願の四人暮らしが出来る事となりました

あの木のお話が無かったら
まだ私はお気に入りの自宅に執着していたかも知れません
そしてその為に、大切な我が子を失くしていたかも知れません

ふと思い出した一本の木の絵
今では懐かしい絵となりました