「やっぱり好きだなぁハート



代官山で待ち合わせ

改札前にいる
貴女を見つけた瞬間

心にふわぁっと
湧いた気持ち





会うのは2年ぶり?

お互いバタバタしてて
本当に久しぶり

貴女の姿が
目に入ると

広角が
きゅっと上がる

「会いたかった!」
「相変わらず綺麗♪」

開口1番
嬉しさが前に出るおねがい





久しぶりだけれど
久しぶりじゃない空気感

カフェに入って
積もる話しを5時間

話しながら思う

ああ。

私は最初から
貴女の人とは違う
価値観が好きだった

意固地ではなく
ただ淡々と
マイペースに

独自の信念を貫く
子育てが好きだった

育児書や周囲に
振り回されず

己の感覚と本能で

愛情いっぱいにする
その子育てが
大好きだった





変わらない

やっぱり
貴女は貴女のままだ

そのマイペースさも
子育ての考えも

母ひとり
子ども3人

たぶん
子育ても家事も
金銭的にも

大変なことはあるだろうに

そんなこと
取るに足らないような
なんにも感じさせない
温和な雰囲気で

4人が
ぎゅっとまとまって
助け合ってる

お互いを労わり
愛を分け合ってる

なんの無理も
強制もなく

そうあるのが
心地いいから
自然とそうしてる





話しを聞きながら

やっぱり
変わらず

貴女も貴女の子どもたちも
4人とも大好き!と思う





どんな声かけをして
育てれば

兄弟が1度も
喧嘩することなく

上は下の子を
労わり

下は上の子を
尊敬する

そんな関係性が
はぐくめるのだろう?

聞いても

貴女は首をかしげる
だけだけれど

いつもそれを
自然にやってしまっているから

「なんでかな?」

「なんでも4等分にするからかな?」

意識に上げて
やってるわけじゃないから

言葉に出来ないんだと
思うけれど

それは

兄弟喧嘩が絶えない
家庭や

子育てに悩んでいる
家庭からみたら

凄いことなんだよ





そしてたぶん
今この時

私が貴女に会うって
言うのは

少し
意味を持つ気がしてる

貴女は昔から
私の見本

ブレない子育てをする
憧れの人だったから

神さまが

最近の私
ブレてますよ

軌道修正しなさいって
言ってる気がする

周りを気にしすぎです

自分は自分の思ってる
その子育てをして良いですよ

大事なのは

周りの目ですか?
息子さんですか?





貴女は私の
メンター

教えも
助言らしいことも
何も言わず

偉そうな言葉も
救いの言葉も
何もない

本当にただの世間話し
積った近況報告

なのに

ただ

貴女が
貴女らしくいることが

それで既に
教えになってる

凄いな…





貴女の存在
そのものが

有り難い





子育てについて
初心に戻ろうと思う

私にも

貴女が私に会うことで
なにかお返しできてることが
あればいいのだけれど…





初めて会った時は

綺麗な人とか
素敵な人とか

ただ
そんな感想だったけれど


『我れ以外みな我が師』


今は
少し違う

貴女が当たり前と思っている
その普通さから

学ぶことが
沢山ある





別れ際

「やっぱり私たち」
「もっと会うのが良いね」
「今日は時間忘れちゃったね」

そう言ってくれて
ありがとう

その言葉が

きっと貴女にとっても
いい時間だったと

そんな風に解釈



有意義だったおねがい
楽しかったハート













さて
息子くん

最近の母は
ダメダメだったね

自分でそのこと
分かってて

でも
どうしたら良いかが
分からなかった



君が大事

だから
君にしっかりしてもらいたい

そんな思いが
ぎゅるぎゅると
空回って

選ぶ言葉を間違えてた



君の凸凹を
平らにならすんじゃなく

人様のように
普通なようになんて思い
綺麗さっぱり忘れて

その凸凹を
もう一度
面白がることにするよ‼︎





今日もありがとうおねがい
大好きだよハート



君を応援してる







赤ん坊の頃から
君の成長を見てる



初めての
寝返り

初めての
一歩

初めての
ジャンプ

初めての
ハサミ

初めての
包丁





ハサミは2歳
包丁は3歳

ハラハラしながら見守り

あああ!左手の親指!
丸く猫の手!

でも「ザクっ」っと
切ったね

熱中すると
添えてる左指が
だんだん真っ直ぐになって
食材ばかり見るから

自分の指
何度切っただろう?





1番怖かったのは
ダンボールカッターで
パッカリ割れた指

小さなノコギリのような
鋭利な刃先

工作が大好きな君に
ねだられて
買ったけれど

ダンボールのお家?
ダンボールの迷路?

ダンボールを切る
その勢いと速さの動きのまま

強いエネルギーで
自分の指
パクリとやっちゃたね

あの深い傷は
正直…
凝視出来なかったよ

怖くて
傷を見ずに消毒した

血が…
ドクドク出たね

絆創膏が瞬時に真っ赤
滑って張り付かなくなくて
役に立たなかった





ノコギリもあったね

夏休みの自由研究の
木工作

木材を足で抑えて
体重かけて切る勢いで
反対の脚の脛をジャリっとやった

いっぱい
痛い思いしたね





失敗したら
痛い思いをしたら

人は学ぶって
言うけれど

君は
なかなか学ばない

手にはいつも傷

ハサミでも
カッターでも
包丁でも
ダンボールカッターでも
ノコギリでも

物を作るのが好きな君は
傷ができてもできても
道具を手放さない
作ることをやめない





母は小心者だからね
ハラハラしてたよ

でも

とめないって
決めてた

なんで
あんなに心配だったのに
そう決められてたか
今では謎だけど

あの時は真剣に
とめるべきじゃないって
思ってた





だって君
傷を作っても

絆創膏巻いて
包帯巻いて

治療終わったら
即座に
工作や木工作に戻ってる

あのエネルギーを
あのキラキラを
妨害したら

君の真っ直ぐな何かは
ぐじゅぐじゅっと
腐ってたよね?

とめるべきでない何かを
君が放っていたのか

とめてもなお
抗って続けていたのかは
今ではもう分からない

でも

とめなくて正解だったことは
はっきり分かる





母は君が
大好きだからね

君が痛い
思いをするのは

本当は嫌なんだ

いっぱい
ハラハラしたよ

ハラハラを我慢するのが
仕事だったよ





工作の本
たくさん買ったね

工作の材料も
たくさん買ったね

母のアンテナ
君の興味のある方向へ
いつも伸びてたよ

紙やダンボールや木
セロハンテープやガムテープ

ペーパーの芯
ティッシュの空き箱
お菓子の空き箱
プチプチ

ゴミになるものが
君には宝物だったね





工作ができる
興味をそそる場所
探しては連れて

体験と経験
いっぱいしたね

児童館も
児童会館も
科学館も
キャンプも
キッザニアも

母にできる応援は
援護射撃の縁の下

見守るとか広げるとか

山積みの
空き箱取って置くとか

狭い家のあちこち
に並べられてる君の作品
邪魔だなと思いながら
大事にしとくとか





母はね
母だから

君が少々痛くても

(本当は傷なんて作って欲しくないよ)

大好きなことに
時間忘れて没頭して

目をキラキラさせて
夢中になって

その姿を見るのが
嬉しいんだよ

君が君の意志で
選んだこと

熱中して
真剣に取り組んでる姿
アレは何だろう?

侵し難い

神々しささえ
感じるような

たかが
工作なのに

たぶん
没頭とは

君の魂の願いが
求めてる物を得た時に
生じる現象

そんな
瞬間瞬間を
守っていきたいと
思ってるよ












覚えてる?
渋谷の児童会館





木工作に通い詰めた君
スタッフさんに

「動くオモチャのこれを作り作りたいです!」

「君は何年生?」

「2年生です」

「ごめんね。これは6年生にならないと
作れないキットだから君にはあげられないんだ」

「他のキットやってみる?」

「全部作り終わりました。
だから最後の動くの作りたいです!」

「これは難しいからね。6年生にならないと
あげられないきまりなんだ」





そしたら君
誰でも自由に使える
木工のクズを集めて

ノコギリとヤスリとキリで
そのキットの部品を
自分で作り始め…





「作りたい!」
その一心のみで

キットの部品を
木っ端で1から作る君を

どうなることやら…
遠巻きで
見ていたスタッフさん

半分まで
形になったくらいで

この子は本当に
木っ端で作るつもりなんだ

その情熱が伝わって

最後には3人
味方につけて

動くオモチャを
作り上げた





ヤスリで角が削られた
キットよりずっと素敵な
オリジナル

「ここは同じような木っ端が見つからなかったから
ちょっと形が違うんだ!」

「ここはヤスリで削ったから
丸になった!」

「糸ノコの使い方教えてもらった!」

「糸ノコは色んな形に切れるんだ!」





嬉しそうに報告する横で

スタッフさんが
もっと興奮してた

「初めてです!」

「びっくりしました!」

「お手伝いさせてもらいました!」

「電動糸ノコ上手でした!」

「完成しました!」





ミシンのような
電動糸ノコ

きまりでは
使えるのは
高学年になってからだった

いつの間に
君の情熱が規則越え

「糸ノコ良いんですか?」
「大丈夫ですか?」

内緒です
木っ端では揃えられない
材料があったので…

とっても親身で
心ある優しい
スタッフさんたちだった

有り難い

息子を支えてもらって
ありがとうお願いキラキラ





あの日のことを
母はきっとずっと
覚えてる

君の熱意が人を動かした
大人に感動を置いた

小さな君を
誇らしく思った日
尊敬した日













今日
君から提案があった

たぶん
こないだの留守番が
きっかけかな?

「僕がご飯作ってみたい!」

「週1くらいで」





ふふふ
それは楽しみだハート

「良いね!」
「やってみちゃう?」





お料理は
母のテリトリーだから

たぶん色々なことが気になる
手際も危なっかしさも

お野菜の洗い方
切り方
炒める順番

たぶん口出ししたくなる





だから
敢えて君と決めたのは

途中経過は
口出ししない

好きなようにやって良し!

キッチン
最後まで片付けること

それさえ守れば
冷蔵庫の中
何使ってもいいし

どんな調理法も味付けもOK!





今度の母の役割は
君の作ったものを

「美味しい!美味しい!」って
食べること

その事に
徹しようと思う





工作のように

お料理作ることも
好きになって欲しいから

文句も指示も
上からの教えも
何もなし

十分に
試行錯誤して下さい

責任のある試行錯誤って
何を行う時でも大切なこと





小さな頃の
きゅうり切ってみる?
人参切ってみる?

あの時の
お手伝い的なのとは違う

全部を任せるから

色々
挑戦してごらん♪

練習練習!
楽しんで!





迷走したり
時には失敗もして

火傷と切り傷
作りながら

しょっぱかったり
味なしだったり
火が通ってなかったり
焦げたり

手順とか
要領とか
手際とか

栄養とか
バランスとか

そういモノは
後からついてくるから

とりあえず
好きなようにやって良し!

まずは
好きになるのが
1番大事

その大事なことを
余計な言葉で
台無しにしないこと

(自分へ言い聞かせあせる)






教えたいことや
教わりたいことは

何か違う
良いタイミングな時に♪

君の興味が増して
知りたいがいっぱいな時に♪










また君の没頭が
見れるかなと思うと

胸がちょっと
きゅっとするハート





楽しみが増えたねおねがい

母は君の人生を
応援してる

今日もありがとう
大好きだよハート


母が
嬉しそうだ





土砂崩れで
行けなくなった
亡き父の家

そのことで
不安だろうと

目処がつくまで
少し帰省





だけれど母は

私の身体のことばかり
心配する

簡単ダイエットで
5キロ痩せた

そのせいで
頬がこけて
見えたのだろう

「こんなになっちゃって」

「こんなにげっそりしちゃって」

何度もそう言うから

目の前で
以前ブームになった
呼吸法だよ♪と
やって見せた

筋トレも
始めたんだよ♪

お腹凹んだのは
そのせいだよ
割れてきたでしょ?

一連のトレーニングを
一緒やってもらった

だけど
疑いの目





以前軽く

階段から
落ちた話しと

海外で
お腹痛くなった話しを
したのがいけなかった





食卓に
沢山のご飯が並ぶ

取り分けられてある
ノルマな強制力

「食べさせるのが私の仕事」

「太らせて帰す」

母のスイッチが入る





お料理作るの
好きだから
家でもちゃんと作っているよ

息子に食べさせるから
ちゃんと栄養考えてるよ

大丈夫なんだよと
言ってみたけれど

どうもあまり
通じないみたいだ





こんなには
無理だけれど

「美味しい!」
と食べると
母の頬が緩むから

喜ぶから

それが嬉しくて
食べ過ぎる

感謝してるハート





消化能力
弱めだから

消化器官
1つ足りないから

お腹重くて
シクシク痛む

「牛肉高いから買えない」

「食べたの1ヶ月ぶり!」

「欲張って食べ過ぎたから胃がシクシク」

せっかく用意してくれた
母のせいにはしない





ぶどうにメロン
バナナにりんご

フルーツが大好きなこと
知ってるから
色々な
フルーツが出てくる

実際 我が家の食費では
牛肉もフルーツも
簡単には買えない

色々分かってる
感謝してる

ありがとう

これが
「母の愛の形」












息子が
嬉しそうだ



台風の後
君に聞いた

おばあちゃんのところに
泊まって来て良い?

即、快諾

そして君は君で
おばあちゃんの心配





実家に3泊したのち
帰宅

留守番中の
溜まった話しを
弾丸のように次から次へ

君の口が
止まらない止まらない

排水管掃除に
来た人の話し

アイスを買った話し

ジュースを買った話し

パンを買った話し

学校の話し

授業の話し

お友達の話し

考えたこと

思いついたこと

作ったもの

夢の話し

えーと
この話しはしたかな?
じゃあ次はこれ!

ああ、これも話したかった!

息つく間もない
猛スピード報告

ちょっと油断すると
次の話しが始まってる





聞きながら…

「なんかキッチン綺麗?」

うんうん!

排水管の前の日
キッチンとお風呂場
掃除した!



「もしかしてそれ以外も綺麗?」

うんうん!

コロコロ3回した!



「あ!本箱!」

うんうん!

本いっぱい捨てた!

1段目はこれこれで
2段目はこれこれで
3段目はこれこれ

「へー!分類したんだ!」

「綺麗!」

「見てて気持ちいいね!」



「捨て方分かった?」

紙袋は破けたから
紐で縛った

「紐のしまってある場所知ってるの?」

もちろん!



ゴミだって
3回出した!

「わぁお!」




なんか家がめちゃくちゃ綺麗!

「君やるね!」

「凄いじゃん!」

「キッチンも何もない!綺麗!」

「毎日洗って拭いてしまってた?」

当然!



「母感動したえーんハート

これが
「君の愛の形」












うんうん。
そうなんだ。

おばあちゃん周りの
人間関係の色々を

否定と批判を
挟まず

話しやすいように
相づち打ちながら

出てきた名前を覚えながら
整理しながら

それはなかなか大変だったね
間に挟まれちゃったね
調整役うまい!

色々経験してるから
分かっちゃうね

促して
ずーっと聞く

亡き父の話し
亡き祖父の話し
亡き祖母の話し
亡き叔父の話し

思い出しながら
泣きながら

うんうんと聞く






うんうん。
凄い凄い。

君の頑張りびっくり!
さすが君だよ

矢継ぎ早に話す
君の話しだって
聞き逃さない

成長したね
自立に大きく前進だね!

素直に君の
頑張りを賞賛

いつもの
甘えん坊の姿がない

頼りになるよ
有難いよ!

君は優しいね♪

いつもイライラしないね
怒らないね♪

お友だちにも
母にも
周囲すべての事象に

その気性が
大好きだよ!

母より
心ずっと広い♪

実はそう言うところ
尊敬してる





うんうん。
うんうん。
そうなんだ。

おばあちゃんのこと
君のこと
まんま受け止める

それが
「私の愛の形」








それぞれが
少しずつどこかで
相手を思ってしたこと
全部が

やっぱり
それぞれに伝わって

大したことでは
決してないのだけれど

そう言うのが
支えになって

またそれぞれが
自分の場所で頑張れる













『愛』



人間の表現する
愛のあり方は

それぞれで

分かりやすかったり
分かりにくかったり

ストレートだったり
複雑だったり
捻くれていたり

優しかったり
尖っていたり

性格
気性
環境
体調

その時々で
それぞれで

でも

その言葉の中に
愛が含まれている

その行為は
愛からの行動

愛が後ろに
潜んでいること
隠れていること

例えば
それの表現のあり方が
自分にとって
不都合でも

どんな表現の中にも

愛の存在を
感じる心でいたい
いて欲しい

発信も
受信も

どちらもちゃんと
出来る心でいたい
いて欲しい





母は思うんだ

本当はさ

意地悪そうな
捻くれた言葉の
後ろにもきっと愛

くしゃっと潰れて
薄ぺったく
 見つかりにくい姿で

君も

そう言うの
見つけられる心で
いれるといいな




あの隅っこにある愛が

尖ってトゲトゲしい
言葉に変身して

例えば
翻訳機を通したら

僕ここにいるよ
ママ大好きなんだよ

かもしれない




あの隠れちゃってる愛が

いじけてグジグジ俯いた
言葉に変身して

でも
翻訳機を通したら

私我慢してるよ
だって喜ぶ顔見たいから

かもしれない



あの縮こまってる愛が

忙しさゆえイライラ
八つ当たり
言葉に変身して

でも
翻訳機を通したら

あなたのこと大好き
でも疲れてるからごめん

かもしれない



そんな翻訳機が
あったなら

誤解も湾曲もなく

すれ違いや
ボタンのかけ違いもなく

子どもはすくすくと育ち

人間関係はどこでも
上手に構築され

だけれど

そんな翻訳機は
売ってないから
自分で作るしかないんだ

受け止め方が
その人自身

隠れた愛を
見つけてごらん

母はそう思う










君が大好きだよ

おやすみなさいハート


ざわりと爪痕





台風が去り

東京には静かな
日常が戻って来た

街の喧騒も

家々から漂う
夕餉の香りも

工事の音さえ
愛おしい






でも

心はザラザラと
まだ
落ち着きを
取り戻せない






台風被害が伝えられて
気になっていた

母の大好きな
亡き父の家

当日被害が
1番に伝えられていた

「大丈夫だろうか?」

「様子見に行こう」

通過中に

心配する母と
何度もやり取りした






明日合流して

一緒に確認に行く
約束にしていた

センターに電話すると
張り詰めた声

「現在、断水と浸水中」

「行き道は土砂崩れで封鎖中」

「家の周辺に崩落箇所がいくつかある」






強張った声で

「行けない」

「やめよう」

「車が通らない」

「まだ様子みよう」

「崩落が分かったら連絡くれるって」

1番気になっているだろうに
判断は早かった






どうか
何もないようにと

願いながら

「とりあえず明日そっち行くね」











息子よ

君の心配している通りだった



母は明日
おばあちゃんとこ行くね
泊まってくる

こういう時は
気丈なおばあちゃんも
きっと心細い

いつも1人で頑張る
おばあちゃんだって
不安と思う



ご飯作ってあるから

台風の日
1週間分作っといて
正解だった



ちゃんと
自分で起きて

自分で用意して
食べて学校行ってね

後片付けもお願い
ゴミも出せる?

3泊

1人で頑張れそう?



戸締まりと火
気をつけて

家を出る時は
電気消して
鍵忘れずに



甘えん坊で
必ず母に起こされる君

用意されるまで
何時になっても食べずに
待ってる君



心配

練習

心配 練習 心配…

自立への
きっかけになるといい




毎日電話するね




ーーーーーーーーーーーーーーー



被害に遭われた
あなた様へ

どうか
それぞれの場所で

1日でも早く
日常が戻ることを
祈ってます





『例え明日、世界が滅亡しようとも

今日私はリンゴの木を植える』


Even if I knew that tomorrow the world would go to pieces, I would still plant my apple tree.






ルターが語った言葉


このフレーズが

私の深く深く


無意識の領域に根付いている








初めて目にした高校時代


滔々と涙が

溢れてきた


まだ経験の浅い

でも青春真っ盛りの純粋さ


汚されていないココロの

琴線に触れる




あの日


強く強く強烈に


こういう人物でありたいと

願った


いつのまにか


言葉が沈み

深くに根付く








だから


なにか苦しいこと


なにか心配なこと


なにか

不安なことがあると


内から語られる

行動をする


『生きることの希望の方へ』









例えば

手術入院の前日


ご飯を30日分

炊いた


冷凍庫の中にパンパンの


白いご飯

炊き込みご飯

混ぜご飯

チャーハン


おかずも

冷蔵庫に入るだけ


野菜類も

肉類も

バランス考えて


満杯に








毎回手術のたびに

入院前夜にキッチン立って

作りながら思う


もしも

余命が分かって


その日が近くなって


キッチンに立てる

体力が残っているなら


私はきっと

食事を作るだろう








『食べるは生きるだ』


自分のため

残こす人ため


明日への活力ため








そして今日


台風のゴウゴウと言う

音を聞きながら


流れるニュースの怖さに

耳傾けてながら


私は


ご飯を

1週間分炊き


おかずを

1週間分作ってる


冷蔵庫パンパン












息子へ


強風ゴウゴウだね

母も少し怖い


でも


君がいてくれるだけで

強くなれる


母だもん



ーーーーーーーーーーーーーーー


あなた様へハート




叩きつける雨の強い音

吹き荒れる風の凶暴な音

ガタピシと揺れる窓の音


ニュースから流れる

怖い情報


防災を促すゆえの

強めの口調


新たな災害情報




あなた様の心

震えていませんか?


大丈夫?




安全な場所にいるならば


少しだけ怖さから

耳を閉じて


甘くて暖かいもの飲んで

ホッと

心緩めてね


どうか


あなた様が今夜無事

過ごせますようにハート