私のプライベートコレクションのダンビュライト

 

 ダンビュライトは私が最も好きな石のうちの一つです。昔読んだ商品解説の一節にあったのですが、「通常の水晶の1000倍の浄化力をもつ!」とか、私は結構信じてまして、この石を最初に手に入れた時いつも握って寝ていました。

 

 ダンビュライトに本当にそんな浄化力があるのかどうかはわかりませんが、私はその後大きなクラスターを手にすることが出来まして、室内に飾ったときのことです、遠隔レイキを受けているようなエネルギーがやってきたことがありました。

 

 それは度々起こるので、原因を探したところ、どうやらそのダンビュライトクラスターからだということがわかりまして、「1000倍の浄化力」というのもあながち嘘ではないのかな、と思った次第ではあります。もう10年以上前の話ですが、あんなに強く石のエネルギーを感じたのは初めてのことでした。あれは今思えば博物館級のお宝でした・・・・。

 

 

これは最近私がオークションで手に入れたミニクラスターで、

カルサイトの結晶がたくさん乗ったタイプのものです。

 

 

 

 で、そのダンビュライトなんですが、再び6年前に頂いたメールの話です。

 

 

「メタモルフォーゼズとダンビュライトをブラジルで探してきて欲しい」

 

 

 ・・・のたった一言から始まったこの大騒ぎなのですが(笑) 今日はそういうわけで「ダンビュライト」の方を突っ込んでみたいと思います。

 

 私は当時このように返信しました。

 

 ダンビュライトですが、私はブラジル産のものを見たことがありませんし、今まで聞いたことがございません。(2017年3~4月と8月に)ミナスで仕入れ旅をいたしましたが、もちろんどの業者さんでも扱っておりませんでした。

 

 もし、ダンビュライトがブラジルで出るのでしたら、私もぜひ情報頂きたいと思います。

 

 私も実は大好きな石でして、ピンクのタイプの掌大のものを愛用しております。また巨大なクラスター(ホワイト&クリーンのタイプ)を昨年オークションで転売いたしましたが、どちらもメキシコ産で、すでにメキシコでは絶産していると聞いております。

 

 

 しかしながら、これにも以下のように噛みついてこられたのです。

 

 なるほど。ダンビュライトは一般的に、(アメリカの)コネチカット州のダンブリーで発見されたことから「ダンビュライト」と名付けられたということになっておりますが、基本的にカルシウムと硼素の珪酸塩鉱物、つまり酷いことを言ってしまえばガラスの材料みたいなものなので、割とどこででもというか、日本でも昔から採れた石です。

 

 他にもミャンマー、タンザナイト(ゴールデンダンビュライトが主ですが)、件のメキシコ等々、個人的には条件さえ揃う立地ならどこからでも産出の可能性はある石だと思っていますが、産地は多い方の石です。

 

 流れとして、単にこの石の力に注目したH&E社が利権のために商標を取り、アコギに商売している側面がありプレミア品になっただけのことです。

 

 ・・・まあ、どんだけ自分が知ってるかって言いたいんでしょうけれど、あちこちウソだらけです。命名や産地のことなんて普通にwikiにも書いてあることですし、何をいまさらっていう感じですが、一番の問題はここです。

 

「H&E社が利権のために商標を取り、アコギに商売している側面がありプレミア品になった」・・・???

 

 私はこれを受けて念のためにアメリカの特許庁のHPを調べました。しかしダンビュライトの商標が登録されたという事実はありませんでした。それどころか、H&Eから出されたダンビュライトは、商標であることのアピールであるTMマーク(※)すらないのです。つまり、H&E社はダンビュライトを自社の商標であるという認識がないということです。

 

H&E社でお馴染みワイヤーラップペンダントの台紙に書いてある名前

™マークも®マークもついていません

※画像はGOOGLE検索より

 

これが例えば「ヒーラーライト」だと、ちゃんと™マークがついています

ただし、H&E社は必ずしも全ての自社ネーミング製品にTMマークをつけているわけではありません。

※画像はGOOGLE検索より

 

 

 当たり前です。だって「ダンビュライト」は――

 

 

普通名称 だからです!!

 

 

 普通名称とは、例えば八百屋さんに並んでいる「トマト」とか「レタス」などがそれです。もしこれらに商標が付いていたらどうなると思いますか?権利を持っている人以外はトマトをトマトと呼べなくなりますよね?これが「普通名称」の意味です。

 

 同じトマトでも、何か特別な理由があって識別性があり、それにちなんだ名前が付けられると商標となり得ます。例えば「南郷トマト」「徳谷トマト」・・・などは実際に商標として登録されました。他にも変わったところで「神トマト」「闇落ちトマト」なんていうのまで商標として登録されているそうです。

 

 つまり、「ダンビュライト」は「トマト」と同じなのです(笑) しかしながら「トマト」と同じように頭やお尻に何か文言をくっつけて識別性が高くなると商標として主張することができます。もちろんそれが特許庁に認められれば商標登録することもできます。

 

 例えば、H&E社に「アグニゴールドダンビュライト」という商品がありますが、これはもちろんH&E社オリジナルネーミングですから、商標として主張できるわけです。「南郷トマト」の例と比較すると、「アグニゴールド」が「南郷」で、「ダンビュライト」が「トマト」に相当するわけです。

 

 通常商標登録されると名称の後ろにレジスターマーク「®」をつけることができます。これに対してTMマークは商標登録されているか否かによらず使用でき、TMマークを表示したことによる罰則などはないため、商標であることをアピールしたい場合に自由に使用することができるものです。

 

 TMマーク「™」を付けること(すなわちそのネーミングが商標であると示すこと)には、他者の使用を抑制して、普通名称化することを防ぐというメリットもあります。このため、H&E社は自社のオリジナルネーミングの商品にはほぼ必ずTMマーク「™」を付けて発表しています。しかしながら商標登録までは(お金もかかるため)ほとんどしていません。

 

 私はこの時、いい機会だと思って様々なH&E社の商品名を特許庁の検索にかけたのですが(2018年春)、登録商標として確認できたのは「アゼツライト」だけでした。ですからアゼツライトに関してはTMマーク「™」ではなく格上のレジスターマーク「®」を使用することができるはずなのですが、H&E社はいまだに証明書等ではTMマーク「™」で統一しています。

 

※画像はGOOGLE検索より

 

 

 そういうわけで、「ダンビュライト」を「H&E社が利権のために商標をとった」というのはトンでもないウソだったわけです。

 

 因みに今回のツーソンで、私も探しました、ダンビュライト。しかし見つかったのはたったこれだけでした。やはりとても希少な石になってしまったんだな、と認識を新にした次第です。

 

 

 ですけれど、私はダンビュライトはカーサのエネルギーと相性がいいのではないかと思っておりまして、法人設立当初から小売り業者から買って何点か集めていました。ほんの数点しかありませんけれど、いつかショップでご紹介したいと思っていますので、ご興味ありましたらショップの方をご覧くださいね。

 

 

(続く)