私のプライベートコレクションの「Metamorphosis Quartz ®」
ツーソンでの目的の一つに、有名クリスタルヒーラー、クリスタルワーカーの方にお会いしたい、というのがありました。それは残念ながら今回は叶わなかったのですが、今日は有名クリスタルヒーラーの一人であるメロディ女史のプロデュースするメタモルフォーシスについて少し話題にしたいと思います。
法人を作って最初の頃は喧嘩を売ってくる「ザ・お客様」がたくさんいらっしゃました(笑) 今からもう6年も前のことですが、一つ印象的な出来事がありましたので、そのことをお話をしてみたいと思います。
その方は森先生の古くからのクライアントさんで、史実に基づいた歴史小説を書かれるプロの小説家の方です。その方は石にも詳しいらしく、森先生を通じて私にこう依頼してこられたのです。
「メタモルフォーゼズとダンビュライトをブラジルで探してきて欲しい」
当時この方と森先生が協力してカタカムナを研究していました。カタカムナとして現代に伝わっているものを、エネルギー的な観点から森先生が研究し、彼女が歴史上の登場人物や出来事などからその語源を明らかにし、もし現代に伝わっているものと違いがあれば本来の意図されたエネルギーがちゃんと流れるように修正していくという作業です。
そういう方の依頼なのでいい加減には出来ないと思いまして、私としても丁寧に返信差し上げたのです。
先ず、メタモルフォーゼズです。この方のいうメタモルフォーゼズというのはクリスタルヒーラーのメロディ女史が名付けたミルキーな水晶のことでしょうが、おそらくメタモルフォーシス(Metamorphosis Quartz ®)を間違ってメタモルフォーゼズと読んでいるのだな、と、その時私は思いました。
私は実物とその証明書を持っていたのですぐに気が付きましたが、ブラジル現地語ではMetamorphose(メタモルフォーゼ)ですので、私は返信の中では彼女流の呼び名に近い「メタモルフォーゼ」とさせていただいたのです。
私はこのように返信いたしました。
メタモルフォーゼにつきまして、メロディ女史が指定した鉱山で採れ、メロディ女史の認める業者での取り扱いを受けたもののみが「メタモルフォーゼ」と呼ばれるものです。この名前はメロディ女史によって国際的に商標も登録されています。また、この石はブラジルのディアマンチナ周辺にある3つの鉱山でしか採れないと証明書に書いてありますので、私が直接現地に行って仕入れることなどできるはずがありません。そうした鉱山は厳重に管理されているからです。もし仮に私が現地で何らかの方法で同じ石、あるいは見た目やエネルギーが同じ石を仕入れることが出来たとしても、それを「メタモルフォーゼです」といってお客様にご紹介することはできません。
メールの返信ではもっと柔らかい表現をいたしましたが、わかりやすい例え話として「H&E社のアゼツライトと同じでして、 H&E社が アゼツライトと認定しないとそれはアゼツライトではございませんよね?」と説明させて頂いたのです。
最初期のアゼツライトについてはまた後日たっぷりとお話したいと思いますが、実はあれ、鉱物としては何の変哲もないただの石英なのです。ざっくり言うと水晶の出来損ないの石ってことです。それがロバートシモンズ氏によって(正確にはネイシャ・アーシャン氏というべきでしょうが)霊的価値を見出されただけの話でして、同じ石をどこかの誰かが取り扱って「アゼツライトです」ということは出来ません。まして、同じ成分だからといって世界中どこにでもあるただの石英をアゼツライトだなんて呼ぶこともありえません。そんなことが許されれば、世界中がアゼツライトだらけになってしまうでしょう(笑)だって白い石英ってどこにでもある本当にありふれた石なのですから(笑)
逆に H&E社が アゼツライトと認定したものはどのような石でも アゼツライトです。アゼツライトはH&E社によって商標が登録されていますからね。
以上のようなことをメールで丁寧にご説明差し上げたのですが、たったこれだけのことに対して彼女は噛みついてこられました。返信されたメールには「まず、正式名称はメタモルフォーゼス ですかね」から始まりまして、
「アゼツライトとして売られた子でも、全くエネルギーのない子はいます!仕入れたものの全くアゼツとして機能せず、販売できずに庭石にしているアゼツライトのでっかい丸玉を私はもっています。
私は、メロディー女史ら、商売上手なヒーラーさんがAという鉱物をCと名付けたものと、Aという石に、力の差はないと思っています。
というか、あるわけがない。
一例を挙げると、ロシレム(ロシアンレムリアン)という商標のある石はご存じのとおり、ウラル山脈の鉱山から産出します。私はロシレム商標を持つ鉱山敷地から10kmほど境界を離れたところから出た、ウラル産レムリアンを購入し、比較したことがありますが、私の感覚では全く同じ石ですし、むしろ石は個体差があるのがデフォルトなので、叡智の力の強さはむしろウラル産の方に感じて、私はそっちをメインに使っているくらいです。」
・・・彼女の言いたいことはわかりますしそんなことは私も百も承知ですけれど、これは全く論点のすり替えですよね。私はエネルギーの話をしているわけではありません。その名前を使うことが許されるかどうか、という話をしているのです。そして彼女がわざわざ正式名称と主張する「メタモルフォーゼス」は全然正式名称ではありません。
メタモル・・の正式名称、語源は商標登録されたMetamorphosis Quartz ®ですので、日本語読みの場合は メタモルフォーシス とするのが正解でしょう。日本語でどう読むか、という問題なのですが、英語の発音記号を調べると,
メタ・もーフォシス
と、「も」に最も大きなアクセントが付くのですね。ですから、メタモルフォーシスだったらフォーにアクセントがあるかのようですのでちょっと違和感があります。
ですが、ここはメロディ女史に関して現在日本の最高権威としていいでしょう、EARTH-LOVE WORKS社 の 塩原基弘氏 が使っている言葉、やはり「メタモルフォーシス」をもって日本語の正式名称とするべきではないかと私は思います。
そして彼女が当初使っていた「メタモルフォーゼズ」なんていう言い方をする業者は私の検索では誰もおられません。「メタモルフォーゼ」でしたら、現地ブラジル=ポルトガル語、フランス語、ドイツ語等で「Metamorphosis」は「Metamorfose」であり、アクセントもフォーの部分にありますので、メタモルフォーゼは「あり」です。
ところが今広く日本で使われている、(彼女が正式名称だと主張するところの)メタモルフォーゼスですが、これは微妙です。確かにこの言葉はよく日本の業者の間で使われているようなのですが・・・
これはおそらく「Metamorphosis」の複数形である「Metamorphoses」の日本語読みが語源だと思われます。ただし、これも英語読みでは「モ」にアクセントがあり、-sesはジーズと発音しますので、日本語読みでは「メタモーフォジーズ」とでもするのが適切だっただろうとは思います。ですが、ブラジル=ポルトガル語の「Metamorfoses」でしたらfoにアクセントがあって発音が「メタモルフォーゼス」に近いですから、日本の業者はもしかしたら現地ブラジル人業者の言い方に倣ってメタモルフォーゼスという名前を付けたのではないかな、というのが私の推察です。
ではどうしてわざわざ「Metamorphosis」を複数形の「Metamorphoses」に替えて売り出しているのでしょうか?
実はメタモルフォーゼ、あるいはメタモルフォーゼスとして売られているものはメロディ女史を経由したものではない可能性があるのです。大抵、そうした名称で売られているものには証明書がつかないからです。どういうことかと調べた結果わかったのが、こういうことです。
メタモルフォーシスが採れる鉱山の近くでも、似たようなミルキークォーツが採れるようになったのです。しかしながら商標の関係でそれをメタモルフォーシスとして売ることは出来ません。そこで、メタモルフォーゼ、あるいはメタモルフォーゼスと名前を微妙に変えて、どこかの誰かが勝手に売り始めたということなのです。
ホンモノか偽物かという話をすると、メタモルフォーシスという名前で証明書が付けられたものだけが本物 です。メタモルフォーゼ、あるいはメタモルフォーゼスと名付けられたもの、あるいはメタモルフォーシスと謳いながらメロディ女史による証明書のないものは全て偽物です。
何をもって本物、偽物とするかということではあるのですが、エネルギーが同じであれば名前なんてどうってことないのでは?とも思いがちです。ですから私も検証してみました。
私は実験的に問題の「メタモルフォーゼ(ス)」を購入してみました。以下の写真で丸玉のミルキーな方が証明書付き正真正銘のメタモルフォーシス®、そして黄色い方がそれに放射線をあてて変色させたオウロヴェルデクォーツ、そして真ん中のタンブルが問題の「メタモルフォーゼ(ス)」です。
見た目は全く同じ、そして鉱山も本家本元のメタモルフォーシスが採れる鉱山の近くで採れたもので成分も同じと推定されますが、森先生のチャネリングによる鑑定の結果、エネルギーは全く別モノ だそうです。
これはあくまでも私の持っているこの個体についての情報ではあるのですが、同様に世の中に出回る「メタモルフォーゼ(ゼス)」も全てメタモルフォーシスとは別モノである可能性があります。この石にご興味を抱かれた方はこういう情報も少し耳に入れておいて頂きたいなと思います。
メロディ女史の会社を経由しないものは普通にミルキークォーツ、あるいはオリジナルの名前を作ったらこのような混乱は生まれなかったかもしれませんね。