2017年4~5月のカーサ滞在中の話。青い蝶に呼ばれて、私はようやく滝に行こう、行かなければ・・・・と思うようになりました。

 

 でも、ジェシカルールの「水浴びは一人3秒!脱衣場からは5分以内に出なければならない」というのが気になります。大勢人がいるときは確かにそのくらいで出た方がいいでしょうけれど(いえ、言われなくてもそうしますけれど)空いている時間とか、待たせている人がいない場合もそうなのか、疑問に思ったのです。

 

 今「ジェシカルール」と書きましたけれど、それがもし本当にエンチダージの決めたルールなんだったらやっぱり守らなければなりません。でも滝まで行くのにどのくらいの時間かかるとおもいます?カーサから往復1時間くらいかかるわけです。たった3秒の水浴びのために往復1時間歩くのはばからしいです。

 

 そして一人で行ってはいけないというルール。J氏の介護のために滞在している私が、どうやって、一体誰と行けばいいというのでしょう。いや、もちろんJ氏とだって時々は一緒に滝へ行きますよ、ですけれど彼女は歩けませんから2人でタクシーで駐車場まで行き、そこから介護用のおんぶ紐を使って私が彼女を背負って滝まで行くわけです。結構な大騒ぎでして、私が入滝を楽しむという雰囲気ではありません。

 

 当時バリバリ4.5次元の私は、99%の本気に1%のイジワルを込めて、一人でジョアンさんに面会しお願いをすることに決めました。車椅子のJ氏にお願いして、そのセッションの間だけ自由にさせてもらい、私自身のためにセカンドタイムラインに並んだのです。

 

 

 お願い事はこうです―――――

 

滝で3秒以上水浴びさせて欲しい

 

一人で滝に行く許可が欲しい

 

 

 わざわざ「3秒以上」と書いたのは、そのルールが本当にエンチダージの決めたものなのか、ちょっと試してやろうと思ったからです。「ジェシカが勝手なルールを作って押し付けてくるので困ってます」という含みをもたせたわけです('ω') エンチダージに言いつけてやりたかったのです('◇')ゞ

 

 その時の顛末がこれです↓

 

 

 セッション一回では済まなかったわけですね。

 

 イエスかノーかで簡単に答えてくれるかと思ったら、通訳を通じてしっかりとお話してくれました。通訳の方は「アメージング、アメージング」と叫んで私をカレントルームの外まで同行してくれ、興奮気味に解説してくれました。

 

 なんと私はその時、一人で滝へ行く許可はもちろん、20分もの水浴びの許可を頂いた のです!!

 

 これは私が特別扱いしてもらったという自慢話でもなんでもなくて、そういう許可を与えなければならないほどに当時私には滝が必要だったということなんですよね。

だって青い蝶を飛ばして呼びに来るくらいですから(笑)

 

 とはいえ20分・・・、当時大勢の巡礼者でごった返していましたから、そんなに長く入れるわけがありません。そして日中はJ氏のお世話をしなければなりません。どうするか・・・

 

 そういうわけで、私はこのときから早朝、つまりJ氏の介護が始まる前の時間、J氏の寝ている時間に一人で滝へ行って思う存分水浴びすることにしたのです。

 

 これが今も続くカーサツアー恒例の早朝の滝浴びの始まりとなりました。

 

 早朝皆で入った方がいいと思ったのは、その方が時間を無駄にしないからです。日中は比較的人が多いですので、せっかく滝まで行っても待たされます。暑いですし、蚊にやられます。早朝であれば人もほとんどいませんから待つこともありませんし虫も出ません。少し肌寒いくらいの方がしっかり歩こうとしますのでいい運動にもなります。毎日の入滝は結構なイベントですので、朝食前にさっさと済ませておくとその日一日自由になった気がして時間を有効に使えていいんですよね。

 

 当時(2017年4~5月)、何度も言いますが4.5次元バリバリの私は、20分入っていいという許可をいただいたのだから一日20分くらい水浴びしなければ、せっかく許可をくれたエンチダージに申し訳ない、くらいに真面目に考えていました。でも、いくら頑張っても早朝の寒い時間滝の下に10分も入っていられません。充分に入れなかったぶんを取り返そうと日中も隙間時間を見つけては滝へ一人で行くのですが、朝奪われた体温がまだ戻ってこずに唇が紫のままだったりします。

 

 そうこうしているうちに日本の森先生に「あまり早朝に長時間入らないで、なるべく10時以降にいくようにして」とメッセージがありました。ですので、この時からほどほどに入滝することを工夫するようになりました。

 

 一人で早朝に滝へ行くようになって、色々な人がいることに気が付きました。滝まで一人で来てキャンドルに火を灯して去って行く人、絶対に誰にも顔を見られたくないという具合いに顔を隠したまま一人で来る女性・・・。私のようにエンチダージの許可や指示をもらってそうしているのかどうかは知りませんけれど、もしそうだとしたらそれぞれに個別なミッションを与えられているのだということです。そう考えると、統一したルール、ルールで他人をジャッジしようとすることの愚かさというものがよくわかります。

 

 また逆に、本来のルールよりもさらに厳しいルールが課せられている人もいることがわかりました。↓

 

 

 こうして私はエンチダージから優しくされてはじめて、ようやくカーサの滝というものが何なのか朧気ながらに見えてきたような気がするのです。

 

(続く)