新しいプロトコルでそれまでと一番大きく違うところは、一度手術を受けると一週間後のリビジョンを受けるまで、カレントで瞑想もできないし新たなセッションにも並べない(ジョアンさんには会えない)ということです。

 

滝には手術後72時間入れませんし、その後も(森ルールにおいては)一週間は頭から滝の水を浴びてはなりません。つまり、手術後1週間はCASAらしい過ごし方がなーんにもできなくなってしまったということなのです。

 

必然的に敷地内で瞑想、クリスタルベッド、ポウザウダでゆっくり過ごす・・・といったことしかできなくなってくるかと思います。(今和泉ならクリスタルショップでいくらだって時間を有効に使うことができますけど!!)

 

 

CASAの娘・ジェシカ(仮称)氏は何のためにこんなに不便なプロトコルに作り変えたかというと、ずばり、「自分の利益のため」です。

 

彼女は宿(ポウザウダ)を経営し、カーサのガイドでもあるので、ツアーを組んで世界中、とりわけアメリカから大勢の観光客を連れてきます。一度のツアーで集めるツアー客は多い時でざっと70人から80人ともいわれています。もちろん全員、ジェシカ氏が経営している宿(ポウザウダ)に宿泊することになります。

 

「滝の水は30秒しか浴びてはいけない・・」といった新ルールも追加されたのですが、そんなに大勢のツアー客を一度に滝に連れて行くには、一人あたりの水浴び時間をその程度に抑える必要があったからなのです。

 

そしてガイドの立場から言うと、新ルールだと一度手術を受けさせるとその人のことは一週間放っておくことができるということになります。これまでのように2週間のツアー中何度もセッションに同行して通訳することもないし、作法に疎い一見(いちげん)のツアー客が神聖なカレントをウロウロしたりするのを防げるぞ、といったところなのでしょう。だからジェシカ氏は自主的に手術を受けるようにメインホールで一生懸命斡旋するのかもしれませんね。

 

(一説によれば、ジェシカは自分のツアー客に「願い事のセッションには2週間のツアー中たった一度しか並べない」などといっているそうです。)

 

たくさん手術を受けたい人、多くの願い事をエンチダージ(ジョアンさん)に聞いてほしい人は必然的に滞在期間を長くする必要があります。一度のツアーで一人でも多くのお客さんを楽して捌(さば)きたい、一日でも長く泊まって欲しい・・・いかにもジェシカの考えそうなプロトコルですよね。

 

でも我々日本人は特に遠くから来ているということもあって、森先生がガイドとして同行しているときはいくらか融通してもらえます。森先生はプロトコルに精通していて、何が大事なのか知り尽くしていますし、スタッフの中でもとりわけ優秀な人たちと連携しています。(おそらく一見の巡礼者がジェシカの書いたプロトコルの本を読んだところで何が大切なポイントなのか分からないと思います。というよりむしろ分かりにくいように巧妙に作られています。)

 

また、森先生は事細かなチャネリング情報を基に、エンチダージの意図を正確に理解することができます。エンチダージの変則的な指示にも柔軟に対応できるうえ、ツアーメンバーの滞在日程を最大限に有効に利用できるようにスケジューリングしてくれます。森先生のツアー参加者には最大限の恩恵を受けていただくことをお約束いたします。

 

でも森先生のいないときには、やはり今和泉だってこれらのプロトコルは守らなければなりません。というより、カレントルームの入り口ではいつもジェシカが見張っているような状態なので、勝手なことをすれば日本人はどうしても目立って顔を覚えられてしまい、ジェシカ一派のスタッフ達の間ですぐにブラックリストに載ってしまうでしょう。

 

 

ジェシカ氏は自分の著書でCASAを紹介しベストセラーとなってしまったために、結果的に大勢の外国人がCASAに殺到することになってしまいました。おそらく、人減らしをするのも自分の役目、自分の責任・・と思っているのだと思います。ご高齢のジョアンさんの負担を少しでも軽くしたい・・という彼女なりの愛ある行いのつもりなのかもしれません。

 

彼女の著作の中でカレントルームの場を作る「アンカーミディアム」の存在が黙殺されていることはほとんど知られていないことだと思います。これはカレントルームの奥で手術中のジョアンさんやスタッフを写した貴重な写真ですが、その背後で豪華な椅子に座って場を作っているのがそのアンカーミディアム達です。

 

 

この席は全部で20席くらいあるのですが、ここに座る彼らが献身的に祈りを捧げることでカレントの場はあのように高エネルギーに保たれているのです。

 

アンカーミディアムたちは非常に強いサイキック能力を天から授かった人たちで、

かつ、その力を純粋に祈りのためだけに捧げることのできる、常に心を美しく保つことに長けた方々ばかりなのです。

 

※これらはCASAで市販されているもので著作権や肖像権の問題がクリアになった写真です。

 

セッション中にジョアンさんは時々彼らを指導することが知られています。私が知る限りでも何度もそういう気配を感じ(目を瞑っているので実際に見ることができませんが)セッション後に目を開けるとジョアンさんのいるはずの席に見知らぬ女性や小さな美しい子供が座っていることだってありました。ジョアンさんは(エンチダージは)そうやって次世代のミディアムを積極的に育てているのです。

 

ジェシカ氏はカーサの娘でありながらミディアムの才能には恵まれなかったので、ジョアンさんの後を継ぐというようなことはありません。自らの著作のなかでアンカーミディアムの存在を黙殺したのは・・おそらく彼女のやっかみからでしょうね。

 

ジョアンさんの目の黒いうちはそうやって「CASAのナンバー2」気取りでいられますが、世代交代が起こった後は同じポジションにいられないと思います。それは本人も重々承知で、むしろその時は自らCASAを去るでしょう。だからジョアンさんの元気な間に稼げるだけ稼いでしまおうというのがホンネなのではないでしょうか。

 

ですが、それにしても・・・です。

 

あからさまな自分の利益最優先のプロトコルの在り方、そして強引な決め方に、大勢の他のスタッフや常連の巡礼者たちは皆辟易(へきえき)しています。最近のカーサしかしらない私から見ても新プロトコルにおいては時間的にも経済的にも相当余裕がある人でないと、満足な恩恵を受けることができなくなってしまったな・・という感は否めません。とても残念なことです。

 

日本からガイドの同行なしにカーサへ行こうとしている方にとってはますます厳しくなってしまいましたが、頼みのカーサのスタッフ同士はこうして派閥もあって必ずしも仲がいいわけではありませんし、確かな連携がとれているというわけでもないということは知っていただきたいのです。

 

「誰の言うことを信用するのか」はとても重要な問題です。CASAでどう振舞うべきかということはその時のスタッフ達のパワーバランスで決まってしまうのです。

 

続く