彼が何故沖縄に帰ったのか・・・。
始めは理由を教えてはくれませんでした。
沖縄に帰ったあと、二日ほど連絡が途絶えてしまいました。
そして久し振りの着信・・・。
電話に出ると周りが凄く静かで
彼もひそひそ声で喋っている・・・。
すると、今病院にいる、と言うんです。
何故?だと思い聞いてみると・・・。
「本当は年末年始、そっち行った時に言おうと思ったんだ。
でもヒナが浮気騒動を起こすから言えなかった・・・
俺、病気なんだよ・・・弟と同じ心臓病が発覚したんだ。」
そう、半年前に亡くなった弟さんは心臓病だったんです。
その弟さんと同じ病気になってしまったらしいです。
私は目の前が真っ白になり何も考えられなくなりました。
私よりも良さんの方が辛い思いをしているのに
ここで私まで暗くなってちゃ失礼ですよね。
「ごめんなさい・・・良さんも辛いよね・・・
何も分かってあげられなくてごめんね。」
泣きそうになりながらも辛うじて喋った私。
取り敢えずその日は要件だけを言って電話を切りました。
後日、彼の病状は"投薬治療"で間に合うかもしれない
という話を聞き
早ければ3月、遅くても7月までには退院出来るかもしれない
という結果を出されたらしいです。
そんな頃、2月は良さんの誕生日です。
誕生日プレゼントとして懐中時計をプレゼントしようと
準備をしていました。
同じ物を購入してペアで持ちたかったから・・・。
病院で寝てるだけの日々を過ごす良さんはたまに
詩のようなメールを送ってきます。
それの一つを綴りましょう・・・。
"未だ見ぬ未来に希望を託し…
満たせぬ心に明かりを灯し…
過ぎ行く時間が孤独を誘い…
愛しき人への想いは募る…
たとえこの身が離れていても…
互いの心が繋がって…
永久の絆で結ばれて行く…
二人がそれを忘れぬ限り…"
見た瞬間、泣いてしまった記憶があります。
2月11日、この日は彼の誕生日。
昼間は普通にメールをしてたけども
夕方からパッタリ連絡が途絶えました。
心配になって何度もメールを送ってみるけど
いくら待っても返事は来ない・・・。
日付が変わった頃に着信が鳴り、メールが届きました。
『ワケアリで連絡できなかった』
『ワケ…教えないと…だよね』
『言いたくない・・・というか多分…泣いちゃう・・・』
それでも聞きたいので覚悟をして聞くと・・・。
『7時前に一度、心肺停止…』
やっぱり泣きました。
誕生日なのに一度死を見たんですよ・・・。
それでも一命を取り留めて今生きてる・・・って
感じですが。
辛いのは私じゃなく良さん本人。
でも、やっぱりその言葉を聞いて安心せずにはいられない。
投薬治療で治るかもしれないと言っていたにも関わらず
容体の急変で心配停止・・・までいくなんて・・・。
不安で仕事にも手がつけられず毎日上の空。
それでも毎日メールは来ます。
彼の不安な気持ちが文章にも表れてます。
とある日、良さんは私に手術した後の胸の写真を
送ってくれました。
・・・私が見たい、と我侭言ったから・・・。