私の最推し最愛の根本正勝さんの主演する、舞台ROOKIES。
これはなんとしても見なくてはならない。
家庭の事情で今の私は自分の為の時間を取るのが難しいけれど、ねもっちゃんの主演作とあらば、無い時間も無いお金もなんとかひねり出して行かねばならん。
というわけで、家族には心で詫びながらこそっと有給を取得し、いつも通りの出勤と思わせて家を出てシアター1010へ。
マチネを見て少し時間をつぶして何食わぬ顔で帰宅する…つもりだった。
が、しかし!
舞台ROOKIES。
なにこれめちゃくちゃ面白いじゃん!!!
私は原作は未読、ねもっちゃんが出るのであればある程度は予習せねばと映画版だけは見ておいて基礎知識は入れておいた。
でもこれ、予備知識なんか無くても十分楽しめる出来ではありませんか。
文才無いからレビューなど書けないけれど、まずオープニングからしてこれぞ青春!の躍動感が炸裂。
これだけでもう、目がうるうるしてきてしまう。
あり得ないほど真っ正直でバカがつくほどお人好しで、小心者のようで実は誰より勇気があって温かくてちょっと可愛い熱血教師、川藤先生。
根本さんがここまでこの役にぴったりはまるとは、新鮮な驚きだった。
彼のことは長年見てきているので、一見クールに見えるお人ではあるけれど、実は熱い情熱ほとばしる作品が大好きなお方だと、よーく知っていた。
知っていたけど、予想を遙かに超える名演技!
あの美しい声をホールいっぱいに響かせ、叫び、笑い、それらが全て心地よく心に入りこんでくる。
これはもしかして、いえ、もしかしなくても、役者人生の中でも筆頭に挙げられるほどの代表作なのでは。
というわけで、アレコレ画策してその日のソワレも見てしまった。
この作品は多少の無理をしてでも観ておく価値があるから。
残念なのは、これほどの名作に空席が目立つということだ。
夜の部が17時開演なんだけれど、平日のこの時間に観に行ける人はそう多くは無いんじゃ…
せめてあと1時間遅ければ。
チケット代金も、コロナの影響で入場者数を絞っている為に1枚の価格が上がってしまっている。
それは解るんだけど、せめてぎりぎりでも4桁で抑えておいて貰えたら、結果的にその方が売れたのではないかしら…?などと思ってしまう。
東京公演はあと3回。
どうか一人でも多くの方が足を運んでくださいますように。
そう祈らずにいられないほど、素晴らしい作品です。