■2回目の不倫 最初から





■1回目の不倫 最初から







    



めっちゃ深呼吸して、
私は不倫女に話しかけた。





「すいません、熊谷さんですよね?」



「…はい」



まじか。
本当にこいつで合ってた笑





「〇〇の妻です。うちの主人から話聞いてるよね?」



「…はい」



まじか。
本当に熊谷が不倫女だった笑





正直、
熊谷が、プーちゃんだっていうの、
全て、
私の勘のみ。



それでも、私は自信を持って、
あんた、熊谷さんだよね?
って聞いていた。
女の勘ってスゴイ。
私は、1回目の不倫も含め、旦那の携帯だけは、
一切、一度も見ていない。





「あのさ、夫が結婚してたこと知ってるよね?」


「…はい」



私「そうだよね~
同じ職場だもんね。

あのね、これ、不倫だからね。

慰謝料請求するからさ。

住所と名前書いて。」


 

素直に応じる女。



紙に、名前と住所を書いたメモを私に渡す。



「何歳?」



「26歳です…」



「いつから付き合ってんの?」



「半年くらいです…」



「嘘つけよ。
一年くらいだろ?」



「……はい…」




「まじで、
絶対許さねーからな。
慰謝料、きちんと払うように!

逃げんなよっ!!」





そう、言い放ち、


くるっと振り返ると、
尾行に付き合ってくれた友達が、
向こう側の道路で、
待っててくれた。



そうだ、
私には心強い友達がいる。
1人じゃない!



笑顔で友達に駆け寄った。









私がこの女に突撃したことは、
100%、旦那の耳に入るだろう…


あの、態度の豹変ぶり、

そして、自分の愛する女へ
慰謝料請求の為に近づいた、
私。





うん、嫌な予感がする真顔



私は別日、
旦那の給与が振り込まれる銀行へ急いだ。



前も言ったが、
旦那の給与も、私の給与も、
全て私が管理していて、
毎月お小遣いを旦那に渡していた。


今回、別居になり、
引き落とし先は急には変えられないから、
財産分与などなどが決まるまで、
今まで通り、お小遣いとして、
生活費を渡していた。




旦那も同意の上で。




旦那の給与の入る口座から、
家のローンの引き落とし、
光熱費の引き落とし、
その他引き落とし、
貯金。


が、旦那の口座だった。





通帳が気になる。

勝手に引き出されていないか…

通帳記入をしに、銀行へ行ったのだ。




ATMにカード入れると、
ピーピー鳴って返ってくる。





え。
やっぱり…

嫌な予感…



窓口へ行く。
すると、




銀行の人
「この、通帳はロックがかかっています。
ご主人から、
紛失届が出されています。 

ご主人に確認したら、

『使えないようにしてあるので』
と伝えて下さいと言われました。」






はーーーーーー
?!!??





私は勝手に下ろしたりしないし、
生活費も必要最低限で抑えている。


お金に関して信用ならないのは
あんたなのに、

何が、
「使えないようにしてあるので」
だよ!!!





イライライライライライラ……





ま、こんなこともあろうかと、
貯金は、
旦那の口座から、
私の使ってない口座に、
ちょっとずつ、移しておいた。
ケッ








調停の期日の連絡は、
まだない。