★こっちが先↑
↓↓↓↓↓
楓くん
「じゃ、ちょっと、
アパートのベランダ側から見てくるわ。」
またもや、
颯爽と行ってしまった楓くんを、
諦めモードの女子達が見送る。
そして、楓くん、
無事に生還。
皆んな、口を揃えて、
「どうだった?!!」
と、期待の眼差し。
最初は、彼の勇気ある?行動に、
怒りすら覚えていたが、
もはや、この時には、
楓、頼りになるじゃん!!
状態だったが。
楓くん
「分からなかった!」
だと
ぅおい!!
なんだよ!!
なんで、分かんなかったの?
分かんないって何?
どうゆーこと?!
自分たちは動かないくせに、
ひどい言われようである
そんなこんなしているうちに、
日付が変わってしまった。
そう、
私の誕生日になってしまったのだ
みんなから、
お誕生日おめでとー!!
って。
木の陰で言われる私。笑
ありがとうー!!
心の底から嬉しかった。
みんながいてくれて良かった。
本当に感謝しかない
しかーし!!
誕生日どころではない。
楓くんが、
楓くん
「みんなもベランダの方から確認してきなよ!
シャッターが閉まってて、わからないんだよね~
だから、絶対に見つからないから大丈夫だって!
一人ずつ、見てきなよ!」
と。
え。
一人ずつ?
確かに、大人数で動くより、
一人でサササと行動した方が、
いいような気がする…
え、でも1人で行くのも、
それはそれで勇気がいるよ?!
どうする?
どうする?
と、チキンどもが悩んでいたが、
楓くんが、
だいじょーぶだって〜!!
ってゆーから、
あんまり、信用できないけど、
ってゆーか、全然信用出来ないけど、
←失礼
だってなんか軽いんだもん笑
一人ずつ順番に、
ベランダの方へ、
様子を見に行くことになった。
とりあえず、
木の陰から少し移動して、
アパートの横まで、
そろりそろりと、
女3人で移動する。
アパートの、何軒かあるうちのひとつ。
ここから、
3軒くらい先。
川田の部屋の窓を目指す。
場所は、楓くんから聞いたから、
分かっている。
あそこだな。
窓の
目星を付けて、
アパート横からは1人ずつ、
窓まで行く事にした。
まずは、私から
っしゃ!!!
気合い入れて行くぜ!!!
そろりそろり…
心臓が飛び出そう!!!
吐きそう!!!
口から心臓が出そう!!!
どうにか、こうにか、
川田の部屋のベランダまで辿り着き、
様子を伺うも、
シャッターが閉まってるから、
なーーーんも分からん
そこで、
かべに耳を当てて聞いてみるが、
なーーーんも聞こえない。
つまんないのー
それは、
サクラちゃんも、ぴーちゃんも同じであった。
そそくさと、
木の陰に戻る。
分からんね。
うん、分からん。
確実に2人だと分からないとダメだよね。
でもどうする?
そこで、
旦那に電話してみる事にした。
そういえば、
明日のデートの出発時間を決めていない。
今更、
デートだ、出発時間だ、
決めている状況ではないが、
電話に出てくれないか。
そんな0.00001%の望みにかけていた。
もし、旦那が、
友達といるなら、
出てくれるかもしれない。
今日、私の誕生日だし、
おめでとうって、
言ってくれないかなって。
無駄な期待
夜中の1時すぎ
くらいだったと思う。
私は旦那に電話した。
いつまでほっつき歩いてるの?
はい。
出ない
そうだよね。
だよね。
そりゃそーだよね。
普段も電話なんて出やしないんだし
期待した私が馬鹿だったよ
つか、すでにこんな時間で、
明日出かけるとか言ってて、
朝帰り予定ですか?
んで、私に運転させて、
自分は助手席で寝るつもりですか?