1歳7ヶ月〜2歳の発達指標 | シキの育児記録

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●育児
10月生まれ3歳児を育成中。

●パパ/2020年大腸がん発覚。
大腸全摘出、人工肛門増設術。イレウス数回。のち人工肛門閉鎖術。現在自宅療養中。専業主夫。


※発達には個人差があり、ここにまとめたものはあくまで目安です注意


1歳7ヶ月〜2歳の発達の最大の特徴…

★1次元可逆操作★
「〜デハナイ、〜ダ」
同じ種類の活動の間にそれらを転換させる対称軸が一つ生じる。

(行く↔もどる、入れる↔こぼす、屈む↔伸ばす、ひらく↔とじる、つまむ↔おとす、剥がす↔貼る)

一度にまとめて展開できる活動は1種類。その活動の中の対関係を操作することができ始める。

1次元可逆操作の活動の展開を通して「自我」がしっかり誕生してくることが重要である。

(大人から見ると意味のないようなことをしつこく繰り返しているように見える時期ですが、本人にとっては非常に重要な課題に取り組んでいるので、危険のない範囲で、止めずにやらせてあげましょう。

また、この大人から見ると奇妙な行動の繰り返しが発達障害の特徴と似ていることから、心配になってしまう保護者もいるかと思いますが、この月齢の発達段階における特徴でもあることを理解しておきましょう。)


●生理的機能の発達

□半年で身長は4cm、体重は1kg、胸囲は6mm増加する。
□脳の重さは出生時の約3倍になる。
□胃容量は3倍、500mlを超え洋梨型へ。

□腸管の発育、腎臓の調整機能は未熟。(塩分過多注意注意)

□内臓の代謝機能や内分泌系によるホルモン分泌の調整、電解質バランスなどは、内外的条件の変化、特に感染症などに対して、まだ十分には調節できない。
(個人差ありますが、まだまだ風邪ひきまくりますゲホゲホ男児、早産、帝王切開出産の子は比較的2歳頃まで風邪を含む呼吸器疾患に弱い傾向があります。あまり自分を責めず重症化しなければオッケ〜かな…くらいの気持ちが大事グッ)

●運動機能

粗大運動についてはコチラ に書きました。

手・指

□積み木を3つ以上積める、崩れると自ら積み直そうとする
□積み木を規則正しく並べる(1歳後半)

□積み木を積みながら、壊れかけたときには倒れそうなことを予測して手を出して支えたり、修整してさらに高く積めるようになる

□シール、テープを剥がしたり、貼り替えたりする
□絵本を1ページずつめくる

□2歳でVサインチョキができるようになる

腕組み、指組みなど、手や指も斜めの姿勢がとれるようになる
□びんの蓋をねじってまわす


●自我・感情・言語発達アップアップアップ

1歳以前の人見知りとは異なり、一旦尻込みした相手、恥ずかしいけど気になる相手に対して、「〜デハナイ、〜ダ」(一次元可逆操作)というように、自分の気持ちをくぐらせ新しい相手として対等に受け入れられるようになる。

自分の持ち物、他の子どもの持ち物を区別し、自分のものに執着する。

「ジブンデ」と主張する自我が誕生する。

だだをこねる
やめようね。って言ったらブチ切れ滝汗

だだこねを無理矢理押さえつけると次へのステップである密度の濃い自我を形成していくための意欲が育たなくなる。時間がかかったとしても一番手は子ども自身とし、次に大人が援助するスタンスとする。

「どっちにする?」「どっちがいい?」といった選択する場面を与えられることで、気持ちの転換や立ち直りができるようになる。

□親や保育士、友だちと手をつなぐことができる

□「ジュンバン、ジュンバン」と言いながら待てるようになる

□自分から使える言葉は30語前後に増加し、言葉で要求しようとする

□語尾の上げ下げで肯定や意思、疑問を表す。

一定の停滞をみせたあとに二語文がでる。(例:ママ きて、ワンワン かわいい、など1歳7ヶ月で25%、2歳4ヶ月で90%。逆に1歳6~7ヶ月未満の子供たちの94.7%は単語のみ。)

□名前を呼ばれると笑顔で「ハイ」と答える
□呼ばれると自分を指して相手に示す

□指さしながら相手を見る交流の指差しが見られる(自閉症がある場合に現れにくい特徴のひとつ)

□対の指さしが見られる。目と目、耳と耳、対になったものを指さす

□「もう一つの目は?」と尋ねると「もう一つ」を理解し、指す。

□記憶力が増大し、人や場所、事物や事象を再認する脳みそ

日中の興奮や経験の記憶があるため、夜泣きが多くなることがある。

2〜3週間の記憶がある。


●食事

□促されれば苦手なものでも食べようと努力をみせる。

□離乳食期に経験しなかった味覚「酸味」などは慣れないと受け入れないが、嫌いだと決めつけずに、大人が食べて見せて興味を引きながら、諦めずに食卓に乗せるようにする。

□口に入れてすぐ出してしまっても、味や感触は学習するので、一口食べればよしとして見守る。


●排泄・トイトレトイレ

□おしっこをしっかり溜められるようになるのは2歳頃

□1日の排尿回数6-8回(約2-3時間おき)

昼間の尿が全く漏れなくなる頻度は、3歳52%、4歳93%、5歳100%、夜間睡眠時の尿が全く漏れなくなる頻度は、同じく17%、63%、87%と報告されている。

□寝起きなどにおむつが濡れていないときなど、生活の節目にトイレに誘ってみる(集中してあそんでいるときに中断させる必要はまだない)

□タイミングが合って排尿したら「オシッコでたね」などと言葉を添えて、自分でも確認できるようにする

□成功したときにしっかり褒める、失敗しても叱らない

□寒い季節はトイレが近くなりやすいので、暖かい季節になってからタイミングを見て始めるのがよい晴れ

□便器に抵抗を感じる場合、気持ちが納得するまで待ってあげると2〜3日で嫌がらず座れるようになる

※トイトレは本人のできるようになるタイミングがあり、「月齢」や「やらなければならない」ではない。

※「オムツがとれる」とは、膀胱に十分に尿が溜められるようになり、尿意を感じて自分自身でトイレで排尿できるようになることである


●睡眠

□午睡一回のみとなる。午前中に寝てしまった場合は30分程度で起こして午睡に響かないよう調整する。

□睡眠時間の合計が12時間半〜13時間半ほどになる

□一回の覚醒時間が4時間半〜5時間半に達する。これによりお昼寝の時間が短くなったりする変化が起きることがある。
突然力尽きて寝る..zzZ

●かかわり方『言葉をたいせつに』

・いろいろなものに触れたり、音を聞いたり、匂いに気づかせたりして、子どもが感じたことを大切にしながら、言葉や表情で伝えるようにする

・相手になってもらった喜びを感じるようになるので、一対一で話したり聞いたりする場を多くもつようにする

・言葉の発達については、単純に語彙の数だけでなく、どんなときに、なんのために、どのように使うかをよく観察する


●片付け

□あそびの区切りには、子どもといっしょにお片付けをするようにしていく
片付けても片付けても…えーん

□置き場所が子どもにもわかりやすいように一定にする

□玩具を出す↔片付ける までをひとつのあそびと捉え、知らせていく


●友だちとの並行遊びへ

□玩具の取り合いで喧嘩がはじまる。

□好きな場所でなにかに集中しているときは見守りながらひとりで遊べるよう配慮する。

□公園などで友だちの遊ぶ様子を見たり模倣するなかで「自分も遊んでみたい」と遊ぶ楽しさを知っていく。

□他の子どもたちとのかかわりのなかで、あそびのなかで「ジュンバン」を知り、簡単なルールを理解しはじめる。

□ほかの子どもとのぶつかり合いやけんかによって適切な葛藤を経験することで、自然に気持ちの立ち直りや切り替えを経験する機会となる。(適度な衝突もたいせつカギ)


●自我を育てる

□新しい場面に対して取り組みが慎重となることが多くなる時期。(尻込み、場所見知り)

□上記により、一時的に特定の玩具やタオルを「心の杖」「心の拠り所」とすることもある。

それを「こだわり」と見なさず、無理矢理離させるのではなく、新しい場面での課題に取り組むうちに自然にいらなくなっていくようになるのを待つ。

自分でする、自分で選んですることを否定しない。選び取る力を尊重し育み、行動しようとすることをときに励ましながら見守る。



▼参考・引用文献