☆運動不足の人からアスリートまで☆
ヨガは、紀元前の昔から伝えられて来ました。古代遺跡の壁画にヨガをしている行者の絵が描かれていたようです。
今はヨガと言えば身体を動かす「ハタヨガ」のイメージが強いですが、一昔前は座禅のように動かず瞑想をするヨガが主流の時代もありました。
ヨガは、単に身体を動かすだけでなく瞑想や呼吸法、生活における哲学まで幅広い範囲を指しています。
ですから最初は体質改善のために始めたヨガが、その精神的効果や奥の深さにどっぷりはまっていくことがよくあります。
文明が発達し、身体の運動が減って頭脳を過剰に使い、心を擦り減らすという現代には、体を動かし精神を穏やかに集中させるハタヨガが人気になっているのもうなずけます。
一方ピラティスは、戦士のリハビリとしてスタートしたのですが、ヨガよりも頭を使って精神を抑制しながら身体を細かくコントロールしていくマニアックさから、元々身体への繊細な意識と高い興味を持っていたスポーツ選手やパフォーマーから支持されてブレイクしました。
それでも今では芸能人がボディメイクのために実践していたり、運動不足で機能が落ちないようにする大切さが見直されている(ロコモティブシンドローム)こともあって、一般に広く浸透するようになりました。
ピラティスでもヨガでも、最近レッスンで言うのは、
「100%120%でなくて、8割くらいのつもりで余裕を持ってやるくらいでちょうどいいですよ。」
ということです。
いっぱいいっぱいで全力でやると、
・自分がどういう動きをしているかという客観的な目が持てなくなってしまう
・余分な力みが入ってかえってパフォーマンスが下がる
からです。
そうして繰り返し練習しながら無意識でも滑らかな動きができるようになったり、余裕を持ってコントロールできる範囲が広がっていきます。
インストラクター美宅玲子ホームページ