【アレクサンダーテクニーク9】余分な力を抜く
座っている時、立っている時、お腹で体を支えて力を入れているという感じはありますか?
ピラティスやヨガで特殊なポーズを取る時にはお腹を引き締める意識は必要になる場合があります。
ところがアレクサンダーテクニークでは、「お腹の力は抜いて、メタボ腹な感じでいいんです」と
それはなぜかというと、「頭が上に上がっていくイメージがあれば、あとの身体は全て地面に落ちるに委ねていても、各部分本来の場所にいてくれるから」
詳しく言うと、座っている時は「脚がつっかえ棒で、体が前に倒れそうになるのを支えてくれる」姿勢、
立っている時は「脛骨の下、かかととつま先の間のくるぶし下に体重が落ちて、摩擦が効いているから立っていられる」姿勢、
筋肉というのは骨同士の関係性をバランスよく保つために、常に右に行ったら左、前に行ったら後ろに体を引っ張るような微調整をするために使っている。
例えば頭が上に上がれば、モビールの糸を持ち上げるように、両肩は自然と張って本来の位置に収まります。
肩の筋肉を使って無理矢理肩の場所を変えようとしなくていいのです
私なりの表現を使うと、「頭の風船が浮かび、後ろから風に吹かれて前へ進み歩いていく。それにつられて首や背骨の風船の糸がふわりとついていく」歩き方
地面を信頼して、お腹もお尻も脚も、力を抜いて落としていくと、地面の反力をもらって頭は上がっていく…そんな好循環なのだそうです
余計な力が抜ければ、脚の張りや肩の凝りなど出にくくなりますし、お腹の力が抜けていてもいい姿勢が取れるというのは、画期的でびっくりですね
頭が上に行っていれば、あと自分が癖で力を入れている部分に気づいてストンと落としていくだけです。
ちなみに骨盤が立ち、反力をもらいやすいように、椅子や靴底はフラットなものが本来都合がいいのだそうです。