サチを腕に抱きながら、初めて『サチがここにいる』と感じていた。
嬉しさと、愛しさと、大切に思う気持ち。 …そして、それを確かめ、感じたい気持ち。
「サチ…。俺…今スッゲーお前の事、抱きたい。…今すぐ。…我慢できね~」
『雄…』 サチが泣き笑いの表情を見せる。
『私も…雄輔が欲しい』
腕を抜け出したサチは、俺の手を取って両手で包みこむと言った。
『触って…。もう…濡れてるの』 潤んだ瞳で訴えてきた。
サチを抱きかかえると寝室へと向かった。
ベッドにサチを横たえ、その上気した熱い頬に触れる。
何度も抱いてるはずなのに、初めてのように気持ちが昂ぶる。
「サチ、俺スッゲー、ドキドキしてる」
『私も…』 そう言うと、サチは泣いてるような顔で笑った。
「サチ…愛してる」 サチの身体に指を、唇を這わせ、何度も囁く。
サチが静かに、でも敏感に反応した。
今までのように乱れて激しく求めてくる訳じゃないのに、それが返って、俺を感じさせる。
『あ…いや…』 熱くなった中心にキスをすると、サチが恥じらいの声をあげた。
「どうして? 今までだって…してるよ」
刺激を与える度に、身を捩るサチの泉がどんどんと溢れてくる。
『何か…へんなの。 すごく…感じる。 ねぇ、雄輔…。イッても…いい?』
言い終わるのとどちらが早いか、サチは腰を浮かせ、震えながら達してしまった。
「大丈夫?」 まだ肩で息をしているサチに訊く。
『ごめんなさい…私ばっかり…。 雄輔に愛されてるんだって思ったら、とても…幸せで…。
どこに触れられても、何をされても、全て感じてしまって…』
俺は、笑ってサチに口づけた。
…俺は笑ったつもりだけど、サチには泣き顔に見えたかもしれない。…そう思った。
『雄輔…来て』
サチとひとつになる。 初めての感覚に襲われた。
「あ…ヤバイ。何にもしてないのに…もう…イキそう…」
俺はじっとして、その波に必死に耐えていた。
少しでも動いたら、すぐにでもイッってしまいそうだった。
そして、それはサチも同じだったようだ。
『私も…またイッちゃいそう…。雄輔と…ずっとこうしていたいのに…』
俺もずっとサチを感じていたい…。
そのまま動かずに、何度も口づけを交わした。
「馬鹿…。ダメ…だって…」 感じたサチが俺をしめつけてくる。
『…あ…いや…』 ビクンと反応した俺自身にサチもまた反応する。
そのサチにまた感じてしまう。 もう…耐えられそうにない。
「サチ…も…ダメ…イッちまう…」
『うん…私…も…』 そう言うと、切なく顔を歪め、背中をのけ反らせた。
腰を動かすと、あっという間に昇りつめる。
『…あ…イ…ク…』
サチの囁きにも似た声を聞きながら、俺も初めての波にのまれていった。
サチが腕の中で眠っている。
その寝顔を見ながら、もう二度と切ない夜が来ないように願う。
切ない夜が終わって、やっと始まる2人一緒のプロローグ。